パンツほどシルエットの流行り廃りがないうえ、少しくらい体型が崩れたって着られなくなる心配もないから、長く付き合える。さらに丈詰めも必要なし。
きれいめな装いのハズしにも有効。その懐の深さに驚くべし
大人っぽいシャツ&スラックスに、あえてジャケット感覚でGジャンを合わせてみると、そのミスマッチが今とても新しく見える。主役のGジャンには、1800年代後半まで遡ったヴィンテージのものに見られるディテールを採用。
シングルポケット、背中のバックル、襟元の赤耳、また背中の生地のつなぎ目がTの字に見えることで名付けられた“Tバック”が見所だ。古き佳き、新しきGジャン。
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都会的な雰囲気で味わうならブラックデニムのセットアップを
難度高め? 上級者の着こなし? そうやって取り入れにくいとされてきたデニム・オン・デニムを、無理なく楽しめるGジャンを発見。昨今のセットアップ人気の追い風を受けて、上下で展開されているこちらの逸品。
ブルーデニムだとゴリゴリ、骨太なアメカジになってしまうところだが、大人っぽく都会的なムードで着こなすことができるブラックであるところがナイス。しかも、このパンツはイージーウエストのワイドテーパードだから、ストレスなくはけるのだ。
NEXT PAGE /中間着として付き合ってみるとさらに楽しめて、さらにこなれる
Gジャンはアウターだけど、固定観念を取り払えば楽しみ方はもっと広がる。例えば、コートの中にインナーダウンを重ね着するように、それをミドラー使いするだけで俄然こなれた印象に。こうしたストレッチの利いたタイプを選べば窮屈感もなし。
今、あらためて楽しみたいGジャン×チノという鉄板コーデ
デザインもエイジングも本物のヴィンテージと見紛うほどの作り込み。さらに独自の加工技術によって生地に含まれる油分を抜き、ユーズドデニム特有のガサッとしたドライタッチまで再現した。
この本格的なGジャンを軽やかな印象のボーダー柄とチノパンを合わせて、’90年代風に楽しんでみて。
谷田政史(CaNN)=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物・取材)、鈴木克典=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 髙村将司、川瀬拓郎、いくら直幸、増山直樹=文