新たなムーブメントを作り出すモードブランド。だからこそ放たれたデニムにはネクストトレンドのヒントが隠れている。

追ってみてわかったのは“落ち着き”の中にこだわりを感じさせるというアプローチの探求。

 


アート作品を、デニムで着る。遊びと哲学を感じる、大人の贅沢

次なるデニムトレンドは「ディオール」と「ジル サンダー+」が...の画像はこちら >>

「ディオール」のデニムシャツ
静かさ、冷たさを感じさせるニュートラルグレージュに仕上げたデニム地のワークシャツは、現代アーティスト、ダニエル・アーシャムとのコラボ。

厚手な生地の上で主張する、現代的なモチーフを化石のように変容させたシリコンの3D装飾パッチも彼の作品。アートをファッションへと巧みに落とし込むキム・ジョーンズの辣腕に感服する。


パリッとしたリジッドのストレート。
プレーンな中に“自然派”のこだわりを

次なるデニムトレンドは「ディオール」と「ジル サンダー+」が知っている
デニム7万5000円、シャツ9万8000円、Tシャツ4万円[3枚セット]、靴8万円/すべてジル サンダー(ジルサンダージャパン 0120-919-256)

「ジル サンダー+」のデニム
機能性に特化した衣服を展開するジル サンダー+の初コレクションとなった2019秋冬で登場したデニムは、岡山県にて職人が一点一点旧式のシャトル機で製造。ポケットの裏地には日本クオリティの証しである「検品印」のプリントが。使われるのは、

オーガニックコットンを自然染料で染めるセルビッチデニムで環境にも優しく、ルーシー&ルーク・メイヤーの描く思想が詰め込まれている。

Point
・シャツはテクニカルな生地のものを。素材感でデニムとコントラストをつけた。
・デニムにはやっぱり白T。

インナーも手を抜かず、真っ白、かつ極上なものを。

 

清水健吾=写真 葛西信博=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 谷中龍太郎、黒澤卓也=文