「プロテイン=筋トレ」という認識が誤りであることは以前お伝えした。プロテインの正体は“タンパク質加工食品”。
今回注目したいのが、“タンパク質で身体を内側から整える”をキャッチフレーズに食品をプロデュースする「トータル フーズ」と、メイド・イン・ジャパンのプロテインブランド「グローン(GRØN)」がコラボして作り上げた植物性プロテインだ。
その名も「クリオロ・ベリーズ」と「抹茶オールスターズ」。スーパーフードを多く配合したコイツはちょっとスゴいぜ。
本物志向のコラボ。こだわったのは「質」
トータル フーズは、ケビン山崎が主宰する本格派パーソナル・トレーニングジム「トータル・ワークアウト」の食部門。ケビン山崎はプロ野球選手や格闘家を始め、多くのトップアスリートや芸能人、起業家などを指導する、“超”がつく名トレーナーである。
そしてグローンは日本全国から選りすぐりの野菜や米、発酵食材などを集め、さらに世界中のスーパーフードも併せて採用。消費者の健康で豊かな暮らしを支えつつ、「環境や社会にとってサステイナブルであること」を意識したプロテイン作りを心がけている。
そんな本物志向のコラボが作り出したのは、ワークアウトの“前に”飲むプロテインと、ワークアウトの“後に”飲むプロテインの2種類。いずれもアレルギー特定原材料、動物性の原材料、食品添加物を一切不使用と、とことん質にこだわったスグレモノだ。
ワークアウトの“前に”飲むプロテイン
「クリオロ・ベリーズ」

クリオロ・ベリーズは、体づくりに欠かせないBCAAとポリフェノールを含む「ピープロテイン」(エンドウ豆を原料とするタンパク質)をベースにした。ここにプラスしたのは、厳選されたカカオ、マキベリー、カシスといったスーパーフードたち。
・カカオ(ペルー産)
ペルーから直接輸入したクリオロ種のカカオ。フィトケミカル成分はエイジングケアや免疫力向上に効果的で、ミネラルや食物繊維、オメガ6は美容効果があるとされる。テオブロミンはストレスをやわらげ、心を整える作用があると注目されている。
・マキベリー(チリ産)
チリのパタゴニア地方の寒冷地帯で自生している抗酸化力の高い果実。ビタミンA、C、ミネラル、鉄分、カリウム、ポリフェノール類などを豊富に含む。特に抗酸化力は高く、抗酸化力の指標のひとつである「ORAC値」はスーパーフルーツのなかでもトップレベル。
・カシス(ニュージーランド産)
ビタミンCが豊富な抗酸化力の高い果実。カリウムや銅などのミネラル、水溶性食物繊維やオメガ3、オメガ6も多く含まれる。ニュージーランド産のカシスは抗酸化力のある「アントシアニン」がヨーロッパ品種より78%も多く、筋肉の凝りや疲労の軽減、腎臓機能を改善、眼精疲労の改善などが期待される。
ビタミンCやデオブロミンは集中力アップが期待できるので、ワークアウトや仕事の効率化に効果的だという理屈である。強い抗酸化作用がデトックス作用を刺激してくれるという意味でも、トレーニング“前に”飲みたいプロテインなのだ。
ワークアウトの“後に”飲むプロテイン
「抹茶オールスターズ」

同じく、エンドウ豆を原料とするピープロテインをベースにした「抹茶オールスターズ」は、その名のとおり静岡県の有機抹茶を配合。さらにモリンガ、桑の葉などの成分を追加した。
・抹茶(静岡県産)
茶会品質の静岡県産「NODOKA」ブランドの有機抹茶。世界で注目される日本のスーパーフード。カテキンなどのフィトケミカル成分はエイジングケアに、ミネラルやビタミン、食物繊維などは美肌効果やリラックス効果を手助けすると言われている。抹茶に含まれるエピガロカテキンガレートには強い抗ウィルス作用も。
・モリンガ (インド産)
90種類以上の栄養・健康成分を含む「奇跡の樹」。必須アミノ酸類に加え、フィトケミカル、ビタミンCやB群、カルシウムやカリウム、マグネシウムなどミネラルも豊富。臓器の活性化、生活習慣病の予防、リラックス効果や疲労回復効果もあるとされる。
・桑の葉 (沖縄県産のシマグワ)
沖縄産のシマグワは、血糖値の上昇を抑制するデオキシノジリマイシンの含有量が一般的な桑の葉の約2.5倍。抗酸化作用、食物繊維、ミネラル分も高く、アンチエイジングやダイエット、腸内環境の改善による免疫力向上効果が期待できると言われている。
高いリラックス効果がワークアウト後や仕事後のリカバリーに最適。また、筋肉組成効果もあるということで、なおさらワークアウト終わりの摂取がいいのだそう。
プロテインで免疫力を向上させよう!

この2つのプロテインは、「免疫力」という点でも注目に値する。
「クリオロベリーズ」にはカカオポリフェノールやビタミンC、アントシアニン、「抹茶オールスターズ」には茶カテキンやクロロフィル、ビタミンAなど、体の免疫力を強くしてくれる栄養素が多く含まれているので、サプリメント的な日常使用も大いにアリ。
トータル フーズは最先端のトレーニング技術を駆使した66万人のアスリートデータを分析し、グローンは生産者の元へと足を運んで発掘したスーパーフードを駆使してコラボプロテインを完成させた。その貴重な知見の融合は、それだけで高い価値があるとわかるはず。
外出しにくい世の中だけど、どんな環境の変化にも負けないよう体の状態は常にベストを心がけたい。そのためには手洗い、うがいなどの予防とともに、免疫力のアップも重要だ。さっそく良質なプロテイン習慣を身につけてみてはどうか。
[問い合わせ]
Green Base LLC
www.groen.jp
増田祥護=文