テントの基本的な設営方法は取扱説明書を読めばわかるが、より手際良く設営する方法や、気をつけたいポイントなど“トリセツ”には載っていないコツを伝授。

また、スムーズなテント撤収術はYouTubeで公開中。

こちらから併せてチェックして!

 


設営で注意したい3つのポイント!

今回、設営&撤収法を教えてくれたのは、アウトドアに精通した人気スタイリストの平 健一さん。キャンプ歴34年、年間キャンプ数25回、今まで張ったテント数は100以上!というツワモノが教えてくれた今すぐ使えるコツ3つのポイント。
 


Point 1 場所選びに気をつける

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傾斜地は避けて平坦な場所を選ぶ
凸凹だったり、斜面地は、そもそもテントを張るのにひと苦労するし、寝心地も最悪。キャンプ場に着いたらとにかく好立地場所を発見せよ。

風向きを考慮する
テントの設置向きは、入り口が向かい風にならないようにするのが正解。入り口から風を受けると室内がカオス状態に。さらに強風時の設営では、風上からペグを打つのがポイント。

“お隣さん”との距離感を意識
いろいろな失敗が迷惑にならないよう、テントの位置は隣となるべく離すのがベスト。

隣のテントとの間にクルマを停車するなど、視界を遮る工夫もして、お互い適度な距離感を保つようにしよう。


Point 2 「自在結び」を知っておくと便利

スムーズなテント設営。“トリセツ”には載っていない3つのポイント

タープやハンモックなどにも応用可能
テントやタープの“張り”のテンションを変えるためには「自在」というパーツを使うことが多いが、万が一忘れた場合でも「自在結び」をマスターしておけば安心。木と木の間にロープを渡して物干しを作るなど、応用の幅も広い。

「自在結び」の結び方

スムーズなテント設営。“トリセツ”には載っていない3つのポイント


Step1.ループにロープを通し、先端を軸となるロープの下からくぐらせる。
Step2.さらに軸となるロープを1周させ、イラストのように輪の中に先端を通す。
Step3.軸となるロープの下をくぐらせ、イラストのようにできた輪に通して引っ張れば完成。


Point 3 ペグは地面に対して斜め45度に打つ

スムーズなテント設営。“トリセツ”には載っていない3つのポイント

テントに対して外向きに、地面に対して45度に打ち込む
ペグとは、テントを地面に固定する杭のこと。

何も知らないと、ただ垂直に打ってしまいがちだが、テントに対して外向きに、そして地面に対して45度に打ち込むことで強風が吹いても抜けにくくなる。

 

スムーズなテント設営。“トリセツ”には載っていない3つのポイント
「ペグハンマー PRO.C」ハンマー/6200円、「ソリッドステーク30」ペグ420円/ともにスノーピーク 0120-010-660

さらに設営が楽になるペグとハンマーについて
テントの付属品として、アルミ製のペグや小さなハンマーが付いてくることも多い。しかし、硬い地面だとペグが曲がったり、深く打ち込めないことも。そこで、あると便利なのがペグ専用のハンマーと鋳鉄製のペグだ。硬い地面でも素早く刺さるし、専用ハンマーは疲労を軽減してくれる。

 

スムーズなテント設営。“トリセツ”には載っていない3つのポイント

[教えてくれたのはこの人]
スタイリスト 平 健一さん(39歳)
よく行くキャンプ場:西湖自由キャンプ場(山梨県)アウトドアに精通した人気スタイリスト。
雑誌や広告、タレントのスタイリングのほか、フェスやイベントのブースコーディネイトから、キャンプを題材にしたテレビドラマの監修まで、幅広く活動中。無類のスニーカー好きとしても知られる。

 

鈴木泰之=写真 平 健一=スタイリング ホーボージュン、まついただゆき、 増山直樹、菅 明美、野村優歩=文