
「時器放談」とは……
さまざまな映画やドラマから“格好いい”を学んできたオーシャンズ世代。主役・脇役を問わず、虜になった登場人物は数知れないはずだ。
今回の放談テーマは「映画と腕時計の親愛関係」について。誰もが知る“あの人”が身に着けた腕時計にフォーカスする。
寅さんに続く2人目は、映画『007』シリーズの主人公、ジェームズ・ボンド。そして彼が愛した“あの時計”である。
>1人目『男はつらいよ』車寅次郎編はこちら
あなたのジェームズ・ボンドは誰だ?
ジェームズ・ボンドといえば誰も知る世界的ヒーロー。英国の情報局秘密情報部(MI6)で国際的に活動する架空のエージェントで、コードナンバーは007。
安藤 ジェームズ・ボンドは「映画と腕時計」を語るうえで、絶対に外せない男です。
広田 映画ではこれまでに6名の俳優が演じてきていますが、その中で誰が最も“ジェームズ・ボンド”であるかは、議論が分かれますよね。

安藤 広田さんにとってのジェームズ・ボンドは誰ですか?
広田 やっぱり初代であるショーン・コネリーです。先日彼の訃報を知り本当に残念ですが。
安藤 そうですよね。彼が演じるジェームズ・ボンドは本当に格好良かった。そんな彼が演じた初期のボンドウォッチといえば、ロレックスのサブマリーナーですね。

広田 ショーン・コネリーモデルとして人気だったのは、サブマリーナー「Ref.6538」ですね。スクリーンに映るあの時計を見て、憧れた人は数知れないでしょう。