「ザ・ベストダウン 2020」とは……

ザ・ノース・フェイス、パタゴニア、そしてカナダグース……いずれも世界のダウントレンドを牽引する王者たちだが、日本勢だって負けていない!ってことで、今回は日本が誇る3ブランドの最新ダウンをご紹介。

かつての技術大国の底力に刮目せよ。

・「世界が誇る3つのメジャーブランドの新作ダウン」はコチラ


①ナンガ
「オーロラライトダウンジャケット」

日本が誇る3ブランドの最新ダウン。現代最高峰のスペックを一挙...の画像はこちら >>

今季、ナンガから新たにリリースされたのがこの「オーロラライトダウンジャケット」。

「最大のポイントは総重量が約634グラムであること。これまで寝袋に使われていた防水透湿性かつ軽量性に優れた15デニールの“オーロラテックスライト”を表地に使うことで軽量化に成功しました。

裏地には薄手の10デニールのリサイクルナイロンを採用し、着心地は柔らかく、効率よく体温を羽毛へ伝えることもでき、保温性に優れています」。(ナンガ広報担当、米澤 創さん)

日本が誇る3ブランドの最新ダウン。現代最高峰のスペックを一挙見せ!

これだけ軽いのに、防水透湿性や保温性などの機能面はナンガの人気ダウン「オーロラダウンジャケット」よりもさらにアップ。

また、ベンチレーション機能は首元に設置することでバックパックとの相性を高め、より温度調節もしやすくなったという。

そして、ナンガを語るうえで欠かせないのが、日本屈指の羽毛素材メーカー「河田フェザー」のダウンを使用していること。

この続きは以下の記事にてご確認を。

・『ハイコスパ&高品質。ナンガの新作「オーロラライトダウンジャケット」が絶好調!』


②デサント オルテライン
「マウンテニア」

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直営店「デサント ブラン」のディレクター、植木宣博さん。身長173cmでLサイズを着用。「マウンテニア」10万円/デサント オルテライン(デサント ブラン 代官山 03-6416-5989)

水沢ダウンでお馴染みのデサント オルテライン。その代表作が「マウンテニア」だ。

「デサント オルテラインができた2012年からずっと展開しているハイスペックモデルです。(開閉が簡単な)パラフードと、フロントジッパーの横にあるベンチレーションがポイントですね。

デュアルジップベンチレーションと言って、2列のジッパーとその間のメッシュ生地から外気を取り込めるのと、逆にジャケット内にこもった熱や湿気を逃がしてくれるので、常に快適な温度がキープされます」。

(植木さん)

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さらに脇部分にもベンチレーションを設置し、表地には4-WAYストレッチ素材「ダーミザクス マイクロ ストレッチ」を採用したことで広い可動域を保持。

世界最大級のスポーツ展示会「ISPO」では「パフォーマンスセグメント・マウンテンパフォーマンスカテゴリー・アワード」を受賞するなど、その実績は輝かしい。

プロの世界でもひと際存在感を放つこのハイスペックダウン、以下の記事からよりじっくり吟味されたし。

・『デサント オルテラインの3つの新作ダウンをすべて着比べ! 推しはどれだ?』


③タイオン
「タイオン エクストラ EX04」

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タイオンのセールス&プロモーションを担う木村貴之さん。身長184センチでLサイズを着用。2万3800円/タイオン 052-684-5182

タイオンのハイエンドライン「タイオン エクストラ」から今季登場した新作が、クルーネック型インナーダウン「EX04」だ。

持ち前の保温力(850フィルパワー)に加え、2種類のアームを付け替えることが可能で、ブルゾンタイプ、ショートスリーブタイプ、ベストタイプと3-WAY仕様。熱を保持しやすいカーボン糸を採用した素材は静電気の防止にも役立つ。

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驚くべきは独自開発のヒーティングシステム。表地と裏地の間に入れた薄手のカーボンシートに微量の電流を流すことで、電気毛布のように温かくなる仕組みだ。

モバイルバッテリーを接続し、左胸のロゴを3秒以上押すと加温が始まる。専用アプリで温度を自在に調節できる機能まで実装しているのだからスゴ過ぎる!

四次元ポケットから出てきたかのような未来型のダウン、詳しいスペックは以下の記事で確かめてほしい。

・『厳冬も暖冬もOKな「タイオン」の最新ダウン。着てわかった最新技術の凄み』

 

「ザ・ベストダウン 2020」とは……
冬アウターの王様、ダウン。

その温かさ、存在感、使い勝手の良さはアウター界で他の追随を許さず、だからこそ各ブランドは毎冬、渾身作を世に送り出す。さぁ、2020年のキング・オブ・キングスを決めようか。
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佐藤 裕=写真(取材)