ふと気付けば、今年の新作時計の多くにグリーンダイヤルがある。数年前は業界がリードするトレンドと訝ったが、ここまでくるとそれだけではない魅力が感じられる。

単なるブームではなく、それは時計の新たな魅力を開く扉なのかもしれない。

ここではそんなグリーンダイヤルを考察してみたい。

 


MIDO ミドー

同時多発的に増殖中。単なるブームではない“グリーンダイヤルウ...の画像はこちら >>


[オーシャンスター トリビュート カーキ]

1960年代のダイバーズスタイルにカーキを組み合わせる。200m防水や80時間持続の高性能ムーブメントなど、スペックの高さも見逃せない。

 


SEIKO ASTRON セイコー アストロン

同時多発的に増殖中。単なるブームではない“グリーンダイヤルウォッチ”の真相
チタンケース、41.3mm径、ソーラー。11万円/セイコー アストロン(セイコーウオッチ 0120-061-012)


[SBXY011]

セイコー アストロン初となるGPS機能を搭載しないソーラー電波モデル。薄型化を実現させ、スポーティなチタンケースをグリーンがナチュラルに彩る。

 


OMEGA オメガ

同時多発的に増殖中。単なるブームではない“グリーンダイヤルウォッチ”の真相
K18YGケース、40mm径、手巻き。199万1000円/オメガ 03-5952-4400


[デ・ヴィル トレゾア スモールセコンド]

6時位置にスモールセコンドを備えたドーム型ダイヤルに、シックなグリーンが映える。K18YGケースとの絶妙なコンビネーションは、腕元で確かな存在感を示すに違いない。


TISSOT ティソ

同時多発的に増殖中。単なるブームではない“グリーンダイヤルウォッチ”の真相
SSケース、45.5mm径、クオーツ。6万7100円/ティソ 03-6427-0366


[ティソ シースター 1000 クォーツ クロノグラフ]

300m防水を誇る本格ダイビングクロノグラフに、グラデーションのエメラルドグリーンを。視認性の高いダイヤルには30分積算計、そしてスモールセコンドを配す。

 


BREITLING ブライトリング

同時多発的に増殖中。単なるブームではない“グリーンダイヤルウォッチ”の真相
SSケース、40mm径、手巻き。94万6000円/ブライトリング(ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011)


[プレミエ B09 クロノグラフ 40]

1940年代の手巻きツーカウンターを再現し、ブランドが誇る名キャリバー01を改良したB09を搭載する。ピスタチオグリーンがクロノグラフに爽快さを加える。

 


GLASHÜTTE ORIGINAL グラスヒュッテ・オリジナル

同時多発的に増殖中。単なるブームではない“グリーンダイヤルウォッチ”の真相
K18レッドゴールドケース、40mm径、自動巻き。235万4000円/グラスヒュッテ・オリジナル(グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座 03-6254-7266)


[パノマティックルナ]

アイコンであるアシンメトリーダイヤルに採用したグリーンは、中央の鮮やかな色から周縁のブラックへ美しいグラデーションを描く。


CITIZEN PROMASTER シチズン プロマスター

同時多発的に増殖中。単なるブームではない“グリーンダイヤルウォッチ”の真相
スーパーチタニウムケース、46mm径、自動巻き。14万3000円/シチズン プロマスター(シチズン 0120-78-4807)


[メカニカル ダイバー200m]

磁気を帯びにくい素材をムーブメントに用いることで、日常を取り巻く強い磁気から精度を守る。ダイヤルとラバーベルトにダークグリーンを採用する。

 


BELL & ROSS ベル&ロス

同時多発的に増殖中。単なるブームではない“グリーンダイヤルウォッチ”の真相
世界限定250本。SSケース、41mm径、自動巻き。59万4000円/ベル&ロス(ベル&ロス 銀座ブティック 03-6264-3989)


[BR V2-94 フルラム]

ツーカウンタークロノグラフを彩るペパーミントグリーンは、高性能の蓄光塗料の証しであり、暗所ではグリーンとブルーの2色の光が浮かび上がる。

 

※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、YG=イエローゴールド

柴田 充、髙村将司、オオサワ系、まつあみ 靖、戸叶庸之=文