愛憎のポルシェ911│好き嫌いの裏に潜む社会背景

愛憎のポルシェ911│好き嫌いの裏に潜む社会背景
好きか嫌いか。ポルシェ911に関しては、ドライバーの意見ははっきり分かれる。支持派は911こそ最も純粋で運転してゾクゾクする車だと主張し、否定派は後輪のさらに後ろに6気筒エンジンをぶら下げている911は危険で、奇妙な感覚の車だと声を大にする。そして実際に運転したことがない人々は、関わり合いになりたくないと敬遠してしまいがちである。
 
このような様々な意見は社会背景とともに語られるべきである。1963年9月のフランクフルト・ショーで最初の2ℓ911が発表された時、世の中には素晴らしいスポーツカーが他にいくつも存在した。すなわちジャガーEタイプやアストン・マーティンDB4、コルベット・スティングレイ、フェラーリ250GTなどだ。このような状況の下では相対的に高価だった130bhpの911はとても主流派としては認められなかった。その代わりに速く、そして控えめな車を求めるドライバーにアピールしたのである。
 
現代ではヒストリックカーに乗ることは自己主張の一種だ。中でも911は非常に強い主張だ。ただし、それはあなたがいる場所によって少々異なる。米国では911はひたむきなエンスージアストが乗るコンパクトなスポーツカーである。居心地のいい大きなアメリカ製セダンと一緒に広いハイウェイを走る旧い911のドライバーは、運転する歓びのために不快な乗り心地も我慢するマニアと見なされる。いっぽうヨーロッパでは911は速く機能的な道具として使われている。たとえば100マイル先の商談場所に向かって追い越し車線をフラットアウトで飛ばし、週末になればリアにスキーを縛り付けて山道を駆け抜ける賢く効果的な手段と考えられている。

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