今年ブレイク必至のアーティストとして注目される「水曜日のカンパネラ」が、6月22日にメジャーデビューEP『UMA』をリリースした。昨年11月発売の『ジパング』以降、どんどんと活躍の場を広げる水曜日のカンパネラだが、ボーカルのコムアイは「有名になること」についてどう捉えているのか? 6月23日発売の『クイック・ジャパン』vol.126で、コムアイはこのように語っている。

「有名になりたい。お金はいらないから、名誉が欲しい。集客力がすごいとかじゃなくて、この人ならすごい景色を見せられるっていう名誉。でも、まだすれ違いざまに水曜日のカンパネラの話をしている人を見たことがなくて、それはひとつの有名ハードルなんです。それは体験してみたいな」

インディーズでジワジワと人気を集め、昨年の「ヤフオク!」のCMで一気に注目を浴びたコムアイ。ライブで鹿の解体をしたり、ゲリラ路上ライブを行ったり、渋谷駅構内に貼られた自分の広告に落書きをしたりと、エピソードには事欠かない水曜日のカンパネラだが、彼女にとって「コムアイ」はどんな人なのか?

「自分で自分のことを、どういう人か定めるのはつまらないことです。60歳ぐらいになったらコムアイじゃなくなっているかもしれないです」
「最初はコムアイとしての時間が短かったですが、今は『コムアイ』じゃない時がないです。だから、それを思った時に『自分の人生が短くなったな』って思ったんです。自分の本名の方の可能性を水曜日のカンパネラをやる時に絶ったと思うんですよね。寿命が減った、というか……やれることが減った」

ある種の使命感を負ってコムアイになった彼女には、「自分がやらなかったら他の人がやらないなって思うことがたくさんある」のだそう。現在のシーンについて、「グループが多い時代なので20代で女性1人だとやりやすいところがあって」と、述べており、型に囚われない彼女の今後が益々楽しみだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.126(2016年6月23日発売/太田出版)

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