沖縄県出身で立教大学1年生の平良吉志登(よしと)さん(19)がこのほど、総合型選抜(旧AO入試)専門塾の沖縄校舎長に就任した。自身も総合型選抜で大学に入った平良さんは「地方だからこそ有効な入試スタイルだと感じている。
沖縄の高校生の可能性を広げるサポートがしたい」と意気込んだ。(社会部・普久原茜)
 活動実績や志望理由、小論文などで評価する総合型選抜に特化した塾は県内にまだ少ない。平良さんがインターンシップで働く専門塾AOI(アオイ)は全国展開しており、3月に新しく那覇市に沖縄校が開校した。

 自身の経験を生かそうとAOI渋谷校で講師をしていた平良さんに、沖縄校で校舎長をやらないかと声がかかった。3月からはオンラインでの業務を中心に、1~2カ月ごとに沖縄に通いながら生徒との面談や保護者対応、出願管理など、校舎長としての業務に当たる予定だ。
 平良さんは那覇高校時代、県立高校のクーラーの稼働条件の厳しさを問題視し、千人近くの県内高校生からアンケートで意見を集めた。
同級生らと共に暑過ぎる学習環境の改善を県教育庁に訴え、稼働基準の見直しを実現。その経験から自己決定権や弱者の意見が社会を変えるプロセスを探求したいと、立教大のコミュニティ福祉学部を志望した。

 当初は一般入試を考えていたが、総合型選抜で大学に入った先輩の勧めで方針を転換。だが一般入試に比べて総合型選抜の情報は少なく、対策に苦労したという。AOIで講師を始めてからも、都会と地方の情報格差を改めて痛感。沖縄校では、情報の乏しい県内高校生をサポートしたいと考えている。

 「やりたいことが明確な人や高校生のうちに何かに取り組んだ経験がある人にとって、総合型選抜はうってつけ。進学のチャンスが広がると思う」と強調。環境や貧困の問題、オーバーツーリズムなど、地方ならではの課題に対する問題意識や解決に向けた取り組みを実践できるという点で、沖縄の高校生は総合型選抜に向いていると感じている。

 「総合型選抜は自分らしさを追求でき、進学だけでなくその後の人生設計につながる経験になる。高校生のサポートを通して、沖縄の明るい未来をつくっていきたい」と力を込めた。
那覇高時代にクーラーの稼働を改善させた19歳、総合型選抜入試...の画像はこちら >>