中頭病院(沖縄市、下地勉院長)は1日、病棟の一部を無菌治療センターとして改修し、骨髄移植を約20年ぶりに再開した。
 同センターは、八つの個室と二つの大部屋(各4床)を備える。
感染症予防など病棟内全体を清潔な空間に保ち、白血病や再生不良性貧血、悪性リンパ腫など免疫力が低下する血液疾患に対応する。昨年4月に血液内科医3人が着任し、造血細胞移植コーディネーター1人と共に専門チームで診療に当たる。
 下地院長は「血液の病気は専門性が必要で、これまでは琉球大学病院や県外で治療するしかなかった。県内で治療が完遂できるよう全力で取り組む」と力を込めた。
 同院は1994年に小児科の再生不良性貧血に対する骨髄移植をスタート。その後も19例の実績を重ねてきた。だが医師の離任など体制が整わなくなり、2000年頃から中断していた。(社会部・下里潤)

中頭病院、20年ぶり骨髄移植を再開 無菌治療センター開設 白...の画像はこちら >>
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