全国の高校生が地元の食材を生かしたメニューを競い合う「第13回ご当地!絶品うまいもん甲子園」(主催・全国食の甲子園協会)で、準優勝を飾った首里高校の生徒たちが商品開発に乗り出している。商品案は、地元愛が詰まった「ソーキそば風おにぎり」。
同校2年の幸地向日葵(ひまり)さんと上原千和(ちより)さん、総合食品卸売業大手の日本アクセス(東京都、服部真也社長)が共同開発中で、8月には全国のスーパーなどで発売する予定だ。(政経部・平良孝陽)
 全国218チームが競い合った昨年のうまいもん甲子園で、幸地さんと上原さんは、車麩(ふ)を使った「心と体の命薬(ぬちぐすい)キッシュ」で準優勝(大臣官房長賞)に輝いた。副賞として商品開発の権利を獲得し、企業とともに手がけている。
 開発中のソーキそば風おにぎりは、ソーキそばのだしで炊いたご飯に、具材を挟んでおにぎりにしたもの。テーマは、進学や就職先は地元が良いという2人の「沖縄愛」。沖縄に行きたいと感じ、故郷の懐かしさに触れられるようにとの思いを込めた。
 商品名に「うさがみそーれー」などのうちなーぐちを入れ、全国の売り場で興味を引くようなアイデアも考案中だ。商品名は今月に決まり、8月に全国で販売する予定だ。
 幸地さんは「ソーキそばをおにぎりにするのは初めて。地元の味に近づけられるよう頑張りたい」。上原さんは「少しでも沖縄を感じ、癒やされてもらえればうれしい」と話した。
 日本アクセスの嵯峨山晶子さんは「彼女たちのアイデアと沖縄への熱い思いに心を打たれた。
精いっぱいお手伝いできれば」と目を細めた。
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うまいもん甲子園、準優勝の「ソーキそば風おにぎり」全国発売へ 首里高生と日本アクセスが共同開発中
商品のアイデアを錬る(右から)日本アクセスの嵯峨山晶子さん、首里高校の上原千和さんと幸地向日葵さん=2月18日、首里高校(日本アクセス提供)
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