沖縄県内で13日午後、随意契約による政府備蓄米の店頭販売が始まった。47都道府県で最後の販売で、全国で流通したことになる。


備蓄米を購入する買い物客ら=13日午後3時7分、糸満市・タウンプラザかねひでいちゅまん市場(小宮健撮影)

 気温30度超の炎天下の中、沖縄県糸満市のタウンプラザかねひでいちゅまん市場では、13日午後3時の整理券配布開始前から長蛇の列ができた。同日午後2時ごろに券配布上限の70袋分(70人)に達したが、列は伸び続け、午後2時20分には120人になった。店員が熱中症対策として備蓄米を買い求める客に塩分チャージの飴を配る光景もみられた。あきらめて帰る客も多くいた。
 先頭の女性(71)は、13日午前10時から並んだ。高校生の孫のため、毎朝おにぎり2個と週1回の弁当を作って持たせているという。女性は「お米が高くなって家計も大変。孫にはたくさん食べてもらいたいから、少しでも安い米があると助かる」と話した。

備蓄米を求めて店舗入り口前に並ぶ買い物客ら=13日午後2時36分、糸満市・タウンプラザかねひでいちゅまん市場(小宮健撮影)

 午後1時40分から並んだ糸満市の大城長勇さん(68)は、目の前で整理券配布が打ち切られた。「家族2人暮らしで、お米があと3合ぐらいしかない。来週から別のスーパーでも販売されるので、早めに並んで買うしかない」と残念がった。
 糸満市の玉城ミエコさん(72)も、あと一歩のところで整理券を受け取れなかった。
「備蓄米販売があるからあえて買わないでいた。家に米があと3合しかなくギリギリの状況。残念だが、また次に挑戦する。次はおにぎりと椅子持参で」と話した。
 13日に備蓄米を販売したのは、県内の「タウンプラザかねひで」と「かねひでジップマート」の計61店舗。サンエーは19日午前9時から、サンエー食品館全店(67店舗、総合店舗含む)で販売を予定している。
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