20日投開票の参院選沖縄選挙区で、新人で「オール沖縄」勢力が推す無所属の高良沙哉氏(46)=立民、共産、社民、社大推薦=の当選が確実になった。
 
 高良氏は有権者の関心が高かった物価高対策として、消費税の減税、ガソリンの暫定税率の廃止を訴えたほか、政府に対し名護市辺野古の新基地建設の断念を求め、那覇軍港の浦添西海岸への移設に明確に反対の立場を示した。

 玉城デニー知事が選対本部長を務め、推薦する国政野党の県関係国会議員が支援した。昨年の県議選以降、県内市長選で連敗が続いていたオール沖縄勢力が一矢を報いた。来年の知事選にも影響するとみられる。
 高良氏は、今期限りで退く高良鉄美氏(71)の後継候補だった。
 新人で自民公認の奥間亮氏(38)=公明推薦=は、選挙期間中に石破茂首相、小泉進次郎農相、森山裕自民党幹事長が応援に駆けつけるなど、政府・与党の全面支援を受けたものの、及ばなかった。
 高良 沙哉氏(たから・さちか)1979年1月16日生まれ、那覇市出身。北九州市立大学大学院博士(学術)。専門はジェンダー、憲法学。沖縄大学教授。米兵による女性暴行事件に抗議する県民大会実行委員会共同代表。

 
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【速報・動画あり】参院選:高良沙哉氏(46)が当選確実 玉城知事ら「オール沖縄」勢力が支援
カチャーシーで当確を喜ぶ高良沙哉さん(中央)と支持者=20日午後9時31分、那覇市古島・教育福祉会館(小宮健撮影)
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高良沙哉氏
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