社説[五輪と内閣支持率]早くも危機的な状況に

 緊急事態宣言の下で新型コロナウイルスの感染が急拡大しているさなかに、東京オリンピックが開幕する。
 あす21日に女子サッカーなど一部競技がスタートし、23日夜には、東京の新国立競技場で開会式が行われる。
 五輪まであと3日。文字通り秒読みの段階だというのに、五輪特有の華やいだ気分やお祭りムードは、どこからも伝わってこない。
 それどころではない現実に直面しているからだ。
 1年延期した後の五輪開催について菅義偉首相は当初、「人類がコロナに打ち勝った証し」と、その意義を強調していた。
 だが、世界はまだ、コロナに打ち勝っていない。変異株が世界的に猛威を振るい、多くの国で新規感染者が急拡大しているのが実情だ。
 最近になって菅首相はキャッチコピーをあらため、「安全・安心」という言葉を使うようになった。
 だが、国会でも記者会見でも「安全・安心」を繰り返すだけで、「説明のない政治」は相変わらずだ。
 共同通信社の世論調査で菅内閣の支持率は、6月の前回調査から急落し、内閣発足以降最低の35・9%にとどまった。
 朝・毎・読3紙やNHKの調査でも軒並み、30%台に急落している。
 ワクチン接種や酒類提供を巡る混乱が調査結果に影響しているのは確実だ。
 緊急事態宣言下の五輪が、支持率急落の政権によって担われる。それこそ「政治の危機」と言うべきだろう。  ■    ■
 危機的な様相が、さまざまな所で表面化し、日本の社会に深い亀裂と分断を生んでいる。
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