社説[東京五輪開会式] 式典は何を伝えたのか

 57年ぶりとなる東京五輪の開会式が国立競技場で行われた。
 鮮やかに夜空を彩った花火に続き、新型コロナウイルスの影響で1年延期されても鍛錬を欠かさなかったアスリートたちをテーマにしたパフォーマンスなどが繰り広げられた。世界注目のパンデミック下での五輪が始まった。
 主会場の東京では緊急事態宣言が継続中で、開会式は異例の無観客。当初6万8千人を収容予定だった競技場で、出席者は菅義偉首相ら大会関係者約950人に限定された。
 緊急事態下の開催を巡っては今なお反対の声が根強い。世論の厳しさを背景に、トヨタ自動車などスポンサー企業のトップ、経済3団体の首脳らが開会式出席を見送った。PR効果が薄れ、メリットが乏しいとの判断とみられる。在任中、五輪の東京招致を推進した安倍晋三前首相も出席しなかった。
 「平和の祭典」の自国開催は、競技だけにとどまらず、選手との交流活動などが実現したときに大きな意味を持つ。自国代表の競技観戦を通じ、人々が一体感と団結を強める効果もある。
 今回の東京五輪では、多くの競技が無観客での開催となった。交流や一体感を感じる機会はほとんどないことになる。
 緊急事態下でも開催にこだわった政府がもたらした、異常な状況だ。歓声に力を得て栄冠を目指す選手にふさわしい、最高の舞台を日本は用意できなかった。
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 大会組織委員会内部から次々に出た問題発言も自国開催の意義を大きく損なった。

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