「自分も被爆者ではないか」高校生のころ感じた異変 亡き母が突き通した沈黙 胎内被爆

「自分も被爆者ではないか」高校生のころ感じた異変 亡き母が突き通した沈黙 胎内被爆
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 広島に原爆が投下されてから6日で76年となる。広島市出身で那覇市在住の中原冨美子さん(75)は母のおなかの中で原爆に遭った「胎内被爆者」。亡くなった母からは最期まで胎内被爆の事実を聞かされなかった。「母のように隠したい気持ちも分かる。でも、語り継ぐ人がいなくなり、核兵器に反対する声が出てこなくなるのは怖い」と継承の大切さを訴える。(社会部・大城志織)
 中原さんの父隆明さん、母カズエさん、兄康司さん、祖母カツエさんの4人は爆心地から約1・1キロの広島市富士見町にあった自宅で被爆。父は家のがれきで頭を負傷したが、家族は避難して全員無事だった。
 家族は原爆についてほとんど語らず、報道で原爆の話題が出た時に父や祖母が「渡った川に、やけどがひどく、苦しんで川に飛び込んだ死体がいっぱいだった」とわずかに話してくれたのみだった。
 中原さんが、自分も被爆者ではないかと感じ始めたのは高校生の時。血液の病気になり「少し運動しただけで内出血したり、息切れしたり。しょっちゅう気分が悪くなっていた」。
 家族は被爆者健康手帳を取得していたが、母は中原さんに「原爆は関係ないからね」と言い続け、取得させなかった。結婚が破談になるなど、被爆者に対する差別が横行していた。
 原爆との関連は不明だが、父は脳の疾患で亡くなるまでの十数年間、寝たきりだった。原爆投下から約1週間、遺体を運ぶ作業をしていた。
 中原さん自身も椎間板ヘルニアやてんかんを患った。視覚障がいがあって20代ではり・きゅうの学校に通い、沖縄出身の男性と出会ったのを機に約40年前に沖縄に移り住んだ。

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