スーパーに出荷直前 軽石で養殖魚500匹が死ぬ エラに入り呼吸困難に 沖縄のモズク漁にも不安

スーパーに出荷直前 軽石で養殖魚500匹が死ぬ エラに入り呼吸困難に 沖縄のモズク漁にも不安
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 小笠原諸島の海底火山噴火による大量の軽石が沖縄県内に漂着している問題で、うるま市の宮城島にある池味漁港内のいけすで養殖魚「琉球スギ」約500匹が死んだことが27日までに分かった。水質悪化による酸欠や軽石がエラに入り、呼吸困難に陥ったことが原因とみられる。被害額は約300万円に上る。漁港内の軽石を除去して対応しているが、漂流状況の予測が立たず、さらなる被害が懸念される。(政経部・又吉朝香)
 琉球スギを養殖する久米水産(うるま市、久米清一代表)によると、14日ごろから16日にかけて、池味漁港内へ大量の軽石が漂着。17日から19日までに、同港内のいけすにいた琉球スギ500匹が死んで浮かんでいるのを確認した。県内スーパーに出荷する直前だった。
 軽石の流入により水質が悪化したほか、一部のスギには1~2センチほどの軽石がエラに引っかかっており、呼吸困難を起こした可能性があるという。
 漁港付近の別のいけすで養殖しているミーバイは海底付近で生息しているため、影響は出ていない。
 漁港から離れた沖合の別のいけす付近にも軽石が漂流しており、養殖している琉球スギが餌を食べなくなっているという。
 担当者は「年内には琉球スギの出荷を再開したいと考えているが、正直どうなるか分からない」と声を落とした。
 池味漁港を管轄する与那城漁業協同組合は16日、組合職員らで軽石の撤去作業を実施。1トン袋11袋分を回収した。その後も漁港近辺に軽石は残っていたが27日現在、ほとんど流れていった。しかし、一部の漁船は船の故障などを懸念して、出漁を自粛している。
 玉榮将幸組合長は「軽石の漂流状況が把握できないため、対策が立てづらい。今後はモズク漁が始まるので、収入にも大きく影響してくるのではないか」と不安視した。
 
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