村では2016年度からカラキ活用推進事業を行っており、地元の辺土名高校、北部農林高校と連携してカラキの商品開発に取り組んでいる。
北部農林高校では村産カラキについて、栽培農家での研修や新商品の開発、製造研究や普及活動など、幅広く取り組んでいる。カラキ粉末の研究では、より鮮やかな色で上質な香りのする粉末の開発にも成功している。
今回、北部農林高校の生徒らは、持続的な地域づくりを目的に地元の子どもたちにカラキのことを知ってもらいたいと、カラキを学校給食のメニューとして出せないか、村教育委員会と給食センターに相談した。
生徒らと共同でカラキの研究をする栽培農家の宮城美和子さんがこの思いに賛同し、宮城さんが生産したカラキ粉末を給食センターに贈る運びとなった。
カラキ粉末は18日の小中学校の給食でカラキトーストになって登場した。大宜味小1年の教室では「甘くておいしい」「いい匂いがする」と大好評。高校生や宮城さんらに感謝しながら、おいしくいただいていた。
川満教諭は「給食を通して、大宜味の子どもたちに北農生の頑張りを伝えたい。コロナが収まったら、このような取り組みを生徒から子どもたちに伝えられたらうれしい」と話した。(倉持有希通信員)
