沖縄が舞台のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の放送が11日に始まった。沖縄料理に夢を懸けるヒロイン比嘉暢子と、その家族の物語。作者の羽原大介氏は「ヒロイン一家のたくましさと優しさ。明日を諦めない姿はきっと受け継がれる。そのようなドラマになっている」と見どころを語る。
■元気になれる話を
 構想を練るに当たり、2021年5月に沖縄を訪れて糸満市の平和の礎や大宜味村などを回った。作品の時代設定と重なる1964年から72年にかけて沖縄の「山原」で過ごした人々に直接会い、当時の暮らしぶりを聞いた。
 「四姉妹を描いたアメリカ文学の『若草物語』を参考に、長男と三姉妹の構成は面白いと考えた」という。「沖縄という土地が、他の地域に比べて歴史を扱う上でデリケートな部分を多く抱えていることは分かっている。それでも平日の朝8時から見てもらう番組は負の歴史ではなく、その時代をたくましく生きた家族を通して、今のお茶の間が元気になってくれる話を作ろうとテーマを決めた」。
 ドラマには沖縄特有の自然や風土が盛り込まれている。「本当に車が右側通行だったんだ、ドルを使っていたんだなと。知識としてあったが、絵に描いてみると驚きだ。きっと全国の視聴者も同じように見てくれるのではないか」と実感した。
■「へえ」がいっぱい
 「料理」がテーマの作品とあって、東京の沖縄居酒屋にも頻繁に通い、沖縄の食をリサーチした。「沖縄ことば指導」は藤木勇人が担当。ヒロインの黒島結菜、母親役の仲間由紀恵という「軸」となる2人の沖縄出身俳優の存在については「(出演者)みんな、うちなーぐちで手を抜けない。緊張感の中で頑張っている」と手応えを感じている。