【その他の画像】POLYSICS
家族や友人たちと、あるいはあえて一人で参加した「音楽の楽しみ方を知っている人たち」はこの日、日本のロック・ポップスの歴史と未来を目の当たりにした。
Yellow Magic Orchestra(以下「YMO」)が与えた影響のもとで、さまざまな世代の才能が集結する奇跡を実感できた8時間。どのアクトも繋がりが感じられるラインナップだが、特にトリをつとめた高橋幸宏率いるMETAFIVEは、世界最先端の音楽として戦えるステージを披露してくれた。
ワーハピを、「大人の」「おしゃれでまったりとした」フェスだと評する声もある。とんでもない。ワーハピは世の中のフェスバブルのカウンターなのだ。そんな想いを感じさせる壮大な夏の一日となった。
開催8年目のワーハピならではの出演陣の層の厚さをのっけから感じさせてくれたのがTRICERATOPS。踊れるビートという意味ではキッズを沸かせるバンドの元祖。そして3ピースの真骨頂を見せるという意味では、今、最高に脂が乗っている存在だ。スウィ—トなラブソングを歌わせたら右に出るものナシの和田唱が「こんなオシャレなフェスで浮かないか、ちょっと心配」と意外な一言を漏らしていたものの、ラストでは誰もが知る名曲「Raspberry」で一気にフィールドを一つにし、オープナーの大役を果たしてくれた。