■1.「おどるポンポコリン」(’90)/B.B.クィーンズ
90年がどんな年だったのか? ピンとこない人に思い出してもらうためにヒットチャートを振り返ると、130万枚を売り上げて、年間チャート断トツ1位を叩き出したのが、89年よりスタートして大人気作となった『ちびまる子ちゃん』のテーマソング「おどるポンポコリン」。CDセールスで100万枚を超えたのはこの作品が始めてで、翌年91年からはCDの普及により、ミリオンやダブルミリオンが続出! この後、数年間続く“音楽バブル”と呼ばれる時代の幕開けとなったのが90年だった。
■2.「恋とマシンガン」(’90)/フリッパー・ギター
80年代末から続くバンドブームが未だに強い影響を与え、“渋谷系”という言葉がまだ浸透していなかったこの頃。ドラマ『予備校ブギ』の主題歌として流れた「恋とマシンガン」のオシャレなサウンドは、あまりにも都会的で衝撃だった! 89年、全編英詞の1stアルバム『three cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった』リリース後、彼らを広く知らしめた2ndアルバム『CAMERA TALK』をリリースしたのが90年。ネオアコ、ギターポップなどの流れを汲んだ彼らの最先端の音楽は、バンドブームに熱狂する人たちにまったく新しい価値観を与えるのに十分すぎるものだった。