──音楽そのものをちゃんと評価してほしいと考え、THE 夏の魔物という新バンドを今年1月に結成したそうですね。
成田
「そうです! 俺たちって、ロックバンドをやっているにもかかわらず、いろいろライヴ中に面白いことやっているんでしょって言われがちで…。昔は例えばライヴ中にプロレスの試合をやったり、いろんなことに挑戦してたんですが、この1年くらいは“もっと歌をしっかり聴いてもらいたい”と思ってやっています。どうしてもそのイメージがまだ拭いきれていない状況を変えたかったんで、その手始めに“THE”を付けたらみんなロックバンドとして見てくれるんじゃないかとライヴ制作の担当の方に提案されて。Theピーズ、↑THE HIGH-LOWS↓、そしてTHE 夏の魔物と(笑)。音楽的な要素を見てもらいたいという気持ちは常に本気だったんですけど、外から見たら分かりづらかった。キャニオン期の夏の魔物時代は男女混合エンタメユニットとしてやっていたんですけど、今はメンバーひとりひとりの背景が見えるとか、このメンバーじゃないと出せない音とか、そういうバンド感を一番大事に作品、ライヴとも取り組んでいます。」
──今回の作品も「シン・魔物BOM-BA YE ~魂ノ共鳴編~」をはじめ、圧倒的にロックを感じさせる一方で、ロックのひと言には収まりきらない魅力がありました。それにもかかわらず、どうしてそんなにロックにこだわるんだろうと思ったら、そういうことだったわけですね。