70sロック最高のアルバムと言っても過言ではないニール・ヤングの『ハーヴェスト』

1970年、ソロ第3作『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』とクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング名義の第1作『デジャ・ヴ』、ロック史上に残る名作を同じ年に2枚もリリースしていたニール・ヤング。それだけでもすごいことなのに、4枚目となる本作『ハーヴェスト』はそれら2枚の名作を上回るほどの完璧な仕上がりで、まさに完全無欠の作品と言ってもいいのではないだろうか。これまでに通算40枚以上のアルバムをリリースしている彼の長いキャリアと才能は人間離れしているが、特に70年代の作品の完成度は、凡人はただただひれ伏すしかない恐るべきものである。

グループ活動に向かない ヤングとスティルス

ニール・ヤングが最初に所属したバッファロー・スプリングフィールドは、スーパーグループであった。リッチー・フューレイ(後にポコを結成)、スティーブ・スティルス(後にCSNを結成)、ニール・ヤングの3人のリードヴォーカリストを擁したものの、グループにはまとめ役がおらず、いざこざが絶えなかった。ヤングとスティルスはお互いの才能を認めてはいたが、方向性や音楽性の違いで会えば喧嘩していた。ふたりとも我が強く、そもそもグループ活動には向かないタイプであったことは間違いない。ヤングはソロ活動が好きだったので、グループを離れたり戻ったりしていたのだが、他のメンバーも人間関係のストレスに嫌気がさし、2年足らずでグループは解散することになる。

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