
新曲「あれから」は9月29日に放送されたテレビ番組・NHK スペシャル「AIでよみがえる美空ひばり」内の企画から生まれた楽曲で、作詞とプロデュースを美空ひばり生前最後のシングルである「川の流れのように」を手がけた秋元康氏が担当している。番組では美空ひばりの過去の膨大な音声データから、ヤマハ株式会社が開発を進めている最新の人工知能(AI)技術によって、ひばりの声を現代によみがえらせ、AI 美空ひばりとして新曲を歌唱し、人の心を揺さぶらせることができるのかという試みに挑んだ。
膨大な数のデモテープから選曲、曲中にはセリフも楽曲を制作するにあたり、秋元氏は演歌ではなく現代風のメロディーにしたかったと話し、膨大な数のデモテープから選曲した。サビで歌われる「あれからどうしていましたか?」と問いかけるフレーズは聴くものに感動を呼び起こし、さらに曲中で語られる「お久しぶりです。あなたのことをずっと見ていましたよ」「私の分までまだまだ頑張って」というセリフは、まさに令和の時代に美空ひばりが蘇ったかのような不思議な感覚を覚える。