稀代の名曲「セルロイドの英雄」を収録したキンクス中期の傑作『この世はすべてショー・ビジネス』

稀代の名曲「セルロイドの英雄」を収録したキンクス中期の傑作『この世はすべてショー・ビジネス』
(okmusic UP's)
キンクスと言えば「ユー・リアリー・ガット・ミー」「オール・デイ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイト」などに代表される所謂“キンキーサウンド”ばかりが引き合いに出されるが、彼らの魅力は初期のシングル曲だけにとどまらない。やさしいサウンド作りの『ビレッジ・グリーン・プリザベーション・ソサエティ』(’68)ではコンセプトアルバムの概念を提示し、71年の『マスウェル・ヒルビリーズ』では泥臭いスワンプ・テイストを感じさせていた。また、アリスタ時代の『スリープ・ウォーカー』(’79)で見せたソリッドで力強いサウンドなど、ファンそっちのけで我が道を行くところがキンクスのキンクスたる所以なのである。今回取り上げる『この世はすべてショー・ビジネス(原題:Everybody's in Show-Biz)』は『マスウェル・ヒルビリーズ』に続くRCAでの2作目で、LP時代は2枚組でリリースされた。1枚目はスタジオ録音、2枚目はライヴ録音という変則スタイルであるが、最も脂の乗った時期の作品だけに素晴らしいアルバムになっている。特にキンクス一世一代の名曲「セルロイドの英雄(原題:Celluloid Heroes)」が収録されているので、未聴の人はぜひ聴いてみてください。

人種差別とアメリカのポピュラー音楽

ロックンロールが誕生した1950年代後半以降のアメリカでは、それまで白人と黒人に分かれていたポピュラー音楽のジャンルが徐々にクロスオーバーしていくことになる。もちろん、それ以前にもヨーロッパ系などの移民が多いルイジアナやテキサスなどの地域では音楽ジャンルのクロスオーバー化は進んでいたが、インターネットがない時代だけに情報の伝達に時間がかかったことや、人種差別の問題もあって地元レベルでのローカルヒットどまりであった。

あわせて読みたい

OKMusicの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

音楽ニュースアクセスランキング

音楽ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2020年1月10日の音楽記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

話題のアーティストのライブ情報や最新音楽情報などをお届け。人気アイドルグループや注目アーティストのインタビューなども充実。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。