「Wake Up」('04)/The Arcade Fire
まずは、2014年のアーケイド・ファイア。初出演ながら、グリーンステージのヘッドライナーとして堂々登場した彼らが観せてくれた圧倒的すぎるショーは忘れられません。涙が出るほどパワフルでエネルギッシュだった、バリトンサックスやパーカッションを加えた総勢12名の楽団による演奏。大量の紙吹雪が辺り一面にブワーッと降り注いだ「ヒア・カムズ・ザ・ナイト・タイム」でオーディエンスが狂喜乱舞した瞬間も目に焼き付いています。ラストに満を持して投下されたのが、みんなが聴きたかった待望の「ウェイク・アップ」! いつの日にかまた、この生命力にあふれた美しい大合唱、全員で共に作り上げるような神々しい時間を体感してみたいものです。
「BEAT FOR YOUR RIGHT」('00) /PEALOUT
2005年の『フジロック』で11年のキャリアに終止符を打った孤高の3ピースロックバンド、PEALOUT。計6回のフジ出演を果たした彼らのラストステージも印象深いです。最後の雄姿を見届けようと多くの人が詰めかけ、外が豪雨だったのもあって、異様な熱気が充満していたレッドマーキー。“BEAT FOR YOUR RIGHT”と叫びながら全身全霊を捧げる3人のパフォーマンスにオーディエンスも惜しみない歓声を贈り、ヘッドライナーではないにもかかわらずアンコールが実現したのは本当に粋な計らいでした。そんな解散からちょうど15年を迎える今年の7月30日には、トーク&ライヴイベント『PEALOUT EASTER 2020(復活祭)』が行なわれるので、こちらもぜひチェックを!