本公演は、彼らとしては2020年初ライヴとなった。1991年にBUCK-TICKは無観客ライヴを生放送するという、当時としては画期的な試みを行ったことがあるが、約30年のときを経て初の無観客生配信ライブが行われた。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、5月・6月に予定していたファンクラブ・モバイル会員向けのコンサートツアーが延期となり、いつライヴができるのか見えない中、メンバーの要望でニューアルバムの曲を生配信でいち早く披露するために行うに至った。
生配信では、冒頭約1時間に及び初公開となるメンバーインタビューが公開された。そして、20:00を少し過ぎた頃、いよいよライヴ本編がスタート。本編は、同日にリリースとなったアルバム『ABRACADABRA』収録曲を再現するかたちで、アルバム1曲目に収録されている「PEACE」(SE)が流れる中、5人のメンバーが登場、M2「ケセラセラ エレジー」からM14「忘却」までアルバムの並びのままに生演奏が行われた。先にリリースされたシングル収録楽曲「獣たちの夜」「堕天使」以外は全ての新曲が初公開となった。ライヴ本編は、『ABRACADABRA』の全曲を披露し幕を閉じた。そして、アンコールは5曲が演奏され、バンドとファンにとって特別なライブは終演を迎えた。本ライヴは生配信であったが、見逃し配信も行われている。詳しくは特設サイトでご確認いただきたい。