
充実したロックアルバムが リリースされていた70年代初頭
本作『電気の武者』がリリースされた1971年は、ロックの秀作が数多く生み出された年でもあり、ロックのリスナーがどんどん増えていった時代だ。例えば、レッド・ツェッペリン『IV』、ピンク・フロイド『おせっかい(原題:Meddle)』、エマーソン・レイク&パーマー『タルカス』、ローリング・ストーンズ『スティッキー・フィンガーズ』、ジョン・レノン『イマジン』、ザ・フー『フーズ・ネクスト』、イエス『こわれもの(原題:Fragile)』、ジャニス・ジョプリン『パール』など、ロック史に残る作品が次々にリリースされている。
中でも、ハイノートのヴォーカルやハイテンションのサウンドを持った王道のロックグループに人気が集まっていた。そして、技巧派のギタリストを擁する