
1997年のバンド結成時からのオリジナルメンバーであり、誰からも愛されるムードメーカーでもある彼の脱退の衝撃は大きい。そして、現在発表されている唯一のワンマンライヴである12月27日(日)の日本武道館公演『惡-The brightness world』が彼にとって最後の武道館公演となる。日本武道館での公演は2003年にイベントで初出演して以来、ワンマンライヴは6回を数え、今回のライヴが7公演目となる。
また、年末恒例であったイベント「天嘉」「JACK IN THE BOX」などへの出演も多く、イベント出演では実に15回も日本武道館のステージに上がっている。彼にとっても思い入れの深い年末の日本武道館、万感の思いを込めて、彼のステージでの姿を目に焼き付けてほしい。
脱退にあたってのメンバーからのコメントが到着しているので、チェックしよう。非常に残念かつ悲しい出来事ではあるが、SATOちとバンドが決断したこの選択を前向きな未来と捉え、日本武道館公演での彼らの雄姿を見届けよう。
【コメント】
■SATOち(Dr)
「突然の報告になってしまい、ごめんなさい。自分はMUCCを脱退し、ドラマーとして音楽から引退します。もっと早く伝えたかったのですが、メンバーとスタッフと話し合って、この日に報告しようと決めました。メンバーに脱退したいという意向を伝えたのは今年5月の話になります。決して、MUCCが嫌いになったわけではないという事はわかってほしいです。脱退の意向を伝えてからも、いつもと変わらず接してくれたメンバー、本当にありがとう。自分なりに、できるだけのことはやったつもりです。悔いはありません。辛い事はたくさんあったけど、それ以上に楽しい事もたくさんありました。まだもうちょっと、MUCCのドラマー・SATOちとしての残りの時間を悔いのないよう、楽しくやっていけたらな、と思っています。俺が抜けてもMUCCは走り続けます。夢烏のみんなには、変わらずMUCCを応援していって欲しいと思います。MUCCのドラマーを23年やったという貴重な体験をさせてくれたメンバー、スタッフ、そして大好きな夢烏の事、一生忘れません。今はただ、決まっているライヴを精一杯頑張るつもりです。声は出せなくても、楽しんでる顔を見せてもらえればそれが俺にとって一番の幸せです。もうちょっとだけ、SATOちにお付き合いください。それじゃ、武道館で」