『MARI & REDSTRIPES』からうかがう日本のポップス職人、杉真理の求心力
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(okmusic UP's)
6月23日、ビクターエンタテインメントの“マスターピース・コレクション~CITY POP名作選”の1作品として、杉真理のデビューアルバム『MARI & REDSTRIPES』がリマスタリングされ、「思い出の渦」のシングルバージョンを加えた『マリ・アンド・レッド・ストライプス+1』として再発された。今週はストレートにその『MARI & REDSTRIPES』を取り上げる。45年近くの長きに渡って、ソロでの活動はもちろんのこと、さまざまなユニットで活動してきた杉真理の原点とも言える本作。日本にポップスシーンの礎のひとつと言っても過言ではなかろう。

大学時代の音楽サークルが前身

MARI & REDSTRIPESは杉真理がプロミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせたバンドだ。ただ、そうは言っても、杉真理がソロになったのはMARI & REDSTRIPESが活動を休止したことに端を発して…とか、そういうことではなくーーいや、そうした側面が微妙にあったと言えばあったのだが、そもそもこのバンドの生い立ち、経歴は古今東西の“&”系バンド(?)とはちょっと違う。Paul McCartney & WingsやIggy Pop & The Stoogesのようにメインメンバーのネームバリューが必要だったからそれを前に出したというわけでもないし、Crosby, Stills, Nash & Youngのようにそれぞれが合わさってグループとなったということでもないらしい。Wikipediaには[大学時代に結成してライヴ活動やデモテープ作成などの活動をしていたバンド“ピープル”を杉のレコードデビュー時に名称変更したもの。実態は杉のソロ活動サポートメンバーであり、メンバーも流動的でバンドとしての一体性はなかった]とあることからすると、バンドではあるものの、杉を中心とした“プロジェクト”名に近いものだったかもしれない([]はWikipediaからの引用)。

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