10月2日(土)、3日(日)の2日間に渡って、配信ライヴで開催された『SHIN-ONSAI 2021』を観覧した。“新宿の〈文化的な混沌と洗練〉”をコンセプトに2018年に立ち上げられたこのイベント。本来は新宿文化センターにて有観客で行なわれる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮して有観客での開催を断念。緊急事態宣言も開け、ライヴやイベントもだんだん従来通りに戻っていくことを祈るばかりだし、生のライヴに勝るものがないことも分かっているが、このイベントを見て「配信も悪くないな」と思う瞬間が何度かあったことも事実。今回は『SHIN-ONSAI 2021』で普段、あまり触れることのないアーティストのライヴを配信で観覧して思ったことや、印象に残った楽曲を紹介したい。

「ヒップホップの初期衝動」('09) /□□□

多角的な創作に携わる作家、三浦康嗣が主宰する音楽ユニット・□□□。本来は大人数での出演を予定していたが、有観客での開催中止を受けて、三浦康嗣、村田シゲ、いとうせいこうの最小メンバーで出演。手に持つiPhoneの時報ダイヤルから配信がスタートし、時報のビートにラップを乗せた「ヒップホップの初期衝動」で始まったライヴは、配信であることを逆手に取った演出満載でかなり衝撃的だったし、カッコ良かった! 最後に披露した、オリジナル曲が13分54秒に及ぶ大作「いつかどこかで」では、自宅で歌う仲間たちの動画をつなぎ、配信でも心はつながっていることを表現。一秒を歌い永遠を願う楽曲と映像が美しく調和して、今まで感じたことのない種類の感動を与えてくれた。この時代にもマッチした楽曲をぜひフルで聴いてほしいが、オフィシャル映像がないから自分で探して!

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