「ヒップホップの初期衝動」('09) /□□□
多角的な創作に携わる作家、三浦康嗣が主宰する音楽ユニット・□□□。本来は大人数での出演を予定していたが、有観客での開催中止を受けて、三浦康嗣、村田シゲ、いとうせいこうの最小メンバーで出演。手に持つiPhoneの時報ダイヤルから配信がスタートし、時報のビートにラップを乗せた「ヒップホップの初期衝動」で始まったライヴは、配信であることを逆手に取った演出満載でかなり衝撃的だったし、カッコ良かった! 最後に披露した、オリジナル曲が13分54秒に及ぶ大作「いつかどこかで」では、自宅で歌う仲間たちの動画をつなぎ、配信でも心はつながっていることを表現。一秒を歌い永遠を願う楽曲と映像が美しく調和して、今まで感じたことのない種類の感動を与えてくれた。この時代にもマッチした楽曲をぜひフルで聴いてほしいが、オフィシャル映像がないから自分で探して!