パワフルかつシンプルなサウンドで絶大な支持を集めたグランド・ファンク・レイルロードの『グランド・ファンク』

デビューは『アトランタ・ポップ・フェス』(69年7月開催、参加者12万人)の出演で、同年10月にはツェッペリンのアメリカツアーの前座に抜擢され、ハードでキレの良いサウンドは観客を魅了し彼らの名は全米に知れ渡る。同年11月には早くも、「ハート・ブレイカー」を収めたデビューアルバム『グランド・ファンク・レイルロード登場(原題:On Time)』をリリース、新人でありながら全米チャート27位を獲得すると、翌年にはこの作品がゴールドディスクに認定されるなど、華々しいデビューを飾っている。

デビューコンサートからアルバムリリースまで数カ月ということを考えると、このあたりのタイムスケジュールはプロデューサーのテリー・ナイトの仕掛けによるものだろうが、どちらにしても彼らのシンプルかつパワフルな音楽が時代にマッチしていたことは間違いないだろう。そのサウンドはマウンテンと並び後のアメリカンハードロックの原型となるもので、湿度の高いブリティッシュハードロックとはまったく違うものだ。カラッと乾いたシンプルな音作りで、ポップなメロディーと覚えやすいリフが印象的なスタイルだと言えよう。

GFRは69年のデビューから71年までがテリー・ナイトによるプロデュースで、この時期にはスタジオアルバム5枚と2枚組ライヴ盤を1枚リリースし、その間大きなツアーもこなしているのだから、とんでもない創作欲であったことがわかる。

本作『グランド・ファンク』について

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