川本真琴の確かな才能を余すところなく詰め込んだデビューアルバム『川本真琴』

川本真琴の確かな才能を余すところなく詰め込んだデビューアルバム『川本真琴』
『川本真琴』('97)/川本真琴 (okmusic UP's)
先日、デビュー20周年記念のセルフカバーアルバム『ふとしたことです』のリリースにあたって初めて川本真琴に取材させてもらった。セルフカバー作となれば当然、元曲と聴き比べてインタビューに臨む。正直に白状すると、この機会にほぼ初めて本腰を入れてデビュー当時の彼女の作品を聴いたのだが、そのセンスの高さはバッチリ確認できた。驚いたのは、サウンド面も実に素晴らしいアルバムであったこと。今頃、そこに気付いたのはは恥ずかしくもあるが、恥の上塗りを承知で、彼女のデビューアルバム『川本真琴』を解説してみようと思う。

【その他の画像】川本真琴

■先達からの遺伝子を付け継いだメロディー

改めて言うことではないかもしれないが、まず川本真琴のソングライティングについて抑えておきたい。独特の抑揚を持ちつつも、しっかりとキャッチーなメロディーラインが何と言っても特徴的だ。当時、きちんと川本真琴の作品を聴いていたわけではなかったが、「愛の才能」や「DNA」「1/2」を耳にして、“ガールポップにも新しい才能が出てきたなぁ”なんて思っていたことをつい最近のことのように思い出す。そのメロディーセンスは「愛の才能」のコンポーザーでもあり、彼女自身もファンを公言していた岡村靖幸譲りと言ってしまえば簡単だが、決して師匠のエピゴーネンなどではなく、サビが開放的に突き抜けるように聴こえる作りは彼女のオリジナリティーと言っていい。この辺は「愛の才能」と「1/2」とを聴き比べれば分かると思う。同じ恋愛ものでも前者は何かいけないことをしているような聴き応えがあるが、後者は歌詞の主人公を応援したくなるような明るさを持っている。音符の多さは岡村ちゃん以外には、ジョニ・ミッチェルや...続きを読む

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