定刻を少し過ぎて姿を現したPENICILLINの面々、赤と黒を基調として色合いに統一感を持たせており、HAKUEI(Vocal)はレースの装飾とゴーグルが施されたハットに近年のトレードマークともなっているアイパッチ。インナーには大きな唇がプリントされている(思わず"NICE IN LIP+L!"と心の中で叫んでしまった笑)。千聖(Guitar)はハットに黒のレザー調のコート。演奏面の配慮であろう、袖のないデザインだ。O-JIRO(Drums)は最早こちらもトレードマークと言えるであろうベレー帽にベスト、そしてネクタイの装い。サポートのCHIYU(Bass)は柄シャツにジャケット。同じくサポートのShige(Keyboard)はドレッドヘアーにハットと言う出立ちであった。
前日となるDay-1はまさかのインディーズ時代の曲が中心となるセットリストであった為、今宵はどんな曲を聴かせてくれるのだろう(何ならそのままでも良いとすら思うくらい1日目も素晴らしいが過ぎるセトリでした笑)と興奮高まる中、本日はハードロッキンに疾走する「Desire」からのスタート。千聖の愛機であるフライングVシェイプのギターから繰り出されるハーモニクスを交えたリフが鋭く耳をつんざき、熱く心を扇動する。HAKUEIの煽りに続いては初期の代表曲の1つであり、ファンクラブ名としてもお馴染みの「Quarter Doll」。クローズドハットを中心としたビートロック調の演奏ながら、そこに乗せられたテンション高めのメロディとのコントラストがたまらない。千聖の十八番である光線銃ギターソロが早くも飛び出し、歌詞の通り"あなた(ここではステージ上のPENICILLIN)にしばられてもう動けない"状態となってしまう。そしてヴィジュアル系の王道である食い気味の進行が心地良い「Brand New Lover」だ。いきなりの初期曲3連発には目眩を覚える程。