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■日本のディスコで圧倒的な人気を誇ったデッド・オア・アライブの怒涛のユーロビート
980年、英リヴァプールで結成されたデッド・オア・アライブ。グループというよりはピート・バーンズのワンマンバンドで、彼のグラマラスな装いと骨太のヴォーカルのアンバランスさで数多くのファンを獲得する。デビューしてから多くの奇行で世間を騒がせたが、今年10月に急性心不全で亡くなった。彼の奇抜なファッションとゲイっぽい動きは、MTVの登場とともに世界的に広まり、カルチャー・クラブのボーイ・ジョージなどと並んで、大いに注目された。
84年にリリースされたデビュー作の『美醜の館(原題:Sophisticated Boom Boom)』は、当時流行していたシンセを中心に、ダンサブルなサウンドを展開し、その硬質でクールな感覚が受け大ヒットした。同アルバムからシングルカットされたKC&ザ・サンシャインバンドのカバー「That's The Way(I Like It)」では、オリジナルと聴き比べてみると分かるが、ファンクのグルーブ感はまったくなく、すでに無機質のユーロビートで勝負している。