徳間ジャパンコミュニケーションズが8月19日(金)に原宿ストロボカフェにて「TOKUMA-Girl, Girl, Girl」と銘打った招待制ライブイベントを開催した。今注目を集める女性シンガーソングライターのハナフサマユ、anzu、水咲加奈の3人が出演し、美しい歌声とメロディーで三者三様の世界観を創り出した。


イベントの一番手として登場したのは個性的な音楽性が注目を集め、SEKAI NO OWARI、ゆず等の作品プロデュースやアレンジで知られる音楽プロデューサー保本真吾氏が主宰する新人開発プロジェクト「Enjoy Music!」が手掛けるニューカマー、シンガーソングライターの水咲加奈。今年5月にDigital Single「蜃気楼」をリリースすると、音楽番組「BREAK OUT」にて「“空気が変わる”常識外ソング」特集で取上げられ、音楽リスナーだけでなく、音楽業界関係者もその音楽性に注目を注いでいる。今回の公演では1曲目から9月7日にDigital Singleとしてリリースする新曲「(B)Preseident」を披露し、ラストには19歳の頃に自身の感情を赤裸々に描いたラブソング「yayuyo」を披露してくれた。その独特のオーラ―と空気感、そしてピアノプレイで会場を掌握する姿は、“次世代を担うNEXT BREAKアーティストの1人”と称されるのも納得である。

二番目に登場したのはハナフサマユ。昨年の全国カラオケ事業者協会「カラオケ文化の日」チェリティ-事業の一環として発表した医療従事者応援ソング「感謝の手紙」が話題を呼び、今年3月にはABCテレビで放送されたスペシャルドラマ「今夜、わたしはカラダで恋をする。」のドラマ主題歌(3話全ての主題歌)を担当するなど、その歌声とライティングセンスに注目が集まる関西在住のシンガーソングライターだ。
伸びやで透き通る純度100%の歌声とメロディーで、アーティスト活動初期に“花房真優”名義で発表したバラード曲「花火」からライブがスタートし、“ハナフサマユ”として一躍注目を集める切っ掛けとなった「感謝の手紙」など新旧織り交ぜた楽曲を披露してくれた。新型コロナウイルスの影響で関西圏以外の全国各地でのライブ実施が制約される時期を過ごさざる負えない状況だった中、ハナフサマユの歌声は確実に全国へ拡がりを見せる事を強く感じさせるライブパフォーマンスであった。

そして、ラストを飾ったのはanzu。楽曲制作のみならず、ジャケットのアートワークやMusic Video制作などを自ら手掛ける“DIY系ミュージシャン”である。今春4月にDigital mini ALBUM『Bedroom Pop』をリリースし、FM NACK5で初の冠レギュラー番組「anzu no Bedroom Radio」がスタートするなど、活動の幅を拡げている。デビュー曲である「YOLU」からライブがスタートすると、独特のチルボイスと世界観に会場が一瞬にして引き込まれていく姿が印象的であった。
驚いたのは次に披露したTHE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」のカバー。今までの楽曲カラーやアーティストイメージからは想像しえなかった選曲であったが、この名曲中の名曲に自らの世界観をしっかりと注入し、anzuカバーとして昇華されていたのは「さすが!」の一言に尽きる。anzuの創り出す世界観の無限さを感じさるパフォーマンスであった。

言葉では一括りに“女性シンガーソングライター”という言い方は出来るのだが、当然の事ながら三者三様に其々が奏でるメロディーと歌声、パフォーマンスによって創り出す世界観と雰囲気、そして、表現者として伝えたい思いや手法は全く違うものである。今回のイベントは“ジャンル”や“カテゴライズ”の無意味さを分かり易く改めて再認識させてくれた。新たなアーティストと新たな音楽に触れることで自身の引き出しを増やし、感性を豊かにすることで価値観や世界観は大きく拡がっていく。
正に「百閒は一見に如かず」である。今回新たに出会った可能性を大いに秘めた次世代3アーティストの今後に注目していきたい。