12月25日に12周年の結成記念日を迎えた9人組ダンス&ボーカルグループの超特急が、アニバーサリーイベント『Birthday』をZepp Nambaで昼夜2公演にわたり開催した。1年に1度の記念日を祝うべく、メンバー間でポイントを競うゲームコーナーや、レギュラーラジオ『超特急のRADIO EXPRESS』の公開収録など、普段のライブではありえない企画も盛り込んで、スペシャルなクリスマスパーティーを展開。
超特急のクリスマスナンバーを披露したライブパートでは、ファンへの愛と2024年への期待もしっかり提示し、YouTubeで生配信された2部では予定外のアンコールも実現させて、8号車(超特急ファンの呼称)のみならず全世界に2023年の飛躍を見せつけた。

前日の24日までアリーナツアー『T.I.M.E -Truth Identity Making Era-』を開催し、大阪城ホール2デイズを立ち見までソールドアウトさせた彼らの誕生日を祝う会場となったのは、なんとオールスタンディングのライブハウス。限界まで8号車が詰めかけたフロアは超満員で、文字通り熱気でムンムンだ。そこにマライアキャリーの「恋人たちのクリスマス」が流れると、クリスマスツリーや巨大なプレゼントが飾られたステージに、なんとサンタクロースのコスプレをしたメンバーが登場! 唯一トナカイとクリスマスツリーの着ぐるみを着せられたアロハとハルの2人だけは不満げな顔を見せ、「なんで俺らだけ!?」と演出担当のユーキに詰め寄るものの、彼が飄々と「合うかな~って」と答えれば、客席からも“可愛い!”と賛同の声が返る。レアすぎるビジュアルに沸く8号車に、しかしタクヤは「ツアーで出し切ったので、僕たち、たぶん今日はグダグダだと思いますよ」と忠告。その言葉は嘘ではなかったが、普段は絶対に観られないグダグダな超特急を見せてくれることこそがスペシャルであり、アニバーサリーにふさわしくもある。


司会のカイいわく「今日はゲームで盛り上がっていきたい」と、ここからは個人戦でゲームを開始。まずは、お題から連想するものが他のメンバーとそろうほどポイントがもらえるという“気持ちを連結!ピッタンコ連想ゲーム”に挑むが、全員が同じ答えだと逆にドボンで0ポイントになってしまうということで、高度な心理戦が繰り広げられた。1問目の「大阪の名物と言えば?」では、カイ、リョウガ、タカシ、ハルの4人が「たこやき」と回答して30ポイントをゲットし、狙いすぎて「新喜劇」と答えたユーキは誰ともピッタンコせず0ポイントに。最高のピッタンコ率を叩き出したのは「天然のメンバーと言えば?」という設問で、リョウガ、タクヤ、ユーキ、シューヤ、アロハ、ハルと、実に6人が「マサヒロ」を選んで80ポイントを獲得した。一方で、まさかのピッタンコが起きる場面も。「アーティストに必要なものと言えば?」という項目では、カイとリョウガの2人が「愛」と100%のシンクロを果たして、隣同士、片方ずつ指ハートを作る。
「かわいい動物と言えば?」と問われ、アロハが「↑」と書かれたフリップで自分を示せば、隣のハルも「トナカイ」と記して奇跡のピッタンコ。同じく指ハートを作る2人に対し、動物好きのタカシは「キノボリカンガルー」について「調べてみ、めっちゃ可愛いから。クリーム色っぽい毛色をしてて……」と語りはじめ、さすがの知識を披露した。

続いてのゲームは“華麗にキャッチ!しりとり黒ひげ出発進行”。しりとりで自分が言う文字の数だけ黒ひげの樽に剣を刺していくのがルールで、しかも使うのは、当たりに刺さると5人の黒ひげが一斉に発射される特別仕様のアイテムだ。しかも、飛んだ黒ひげをキャッチしたら100ポイントが得られるということで、9人は黒ひげの周りに集まり、アミを持って身構える9人に、フロアから“可愛い~!”の声があがる。
しかし“クリスマス”から始まり、1番手のタカシが「すし」を選んで2本刺すと、いきなり黒ひげが発射。2番手のユーキも「シンガポール」の“ポ”でも発射し、タクヤの「ルンバ」を挟んでリョウガの「ばにく」でまたもやアウトと、あまりの発射率の高さに「しりとりを楽しめない!」とカイが嘆く羽目になる。とはいえ、飛び出した黒ひげをキャッチするのも難易度が高く、中でもハルはファインプレーを連発。2ゲームの総合得点でも450ポイントと、2位のシューヤに大差をつけてMVPを獲得し、「いやぁ、木になって良かったですね!」と、再現率の高すぎるサンタコスプレをしたマネージャー氏から年末ジャンボ宝くじのプレゼントを受け取った。

ここからは、毎週金曜日の夜7時よりFM大阪でオンエア中のレギュラーラジオ番組『超特急のRADIO EXPRESS』を公開収録。年明けに結婚式を行うというリスナーには、「結婚式は「Yell」ですね」というタクヤの一言から、タカシとシューヤの2人で1フレーズ「Yell」を歌うプレゼントも。
また、大人なのに夜泣きをしてしまうというお便りには「夜泣きが許されるのは赤ちゃんだけです」とビシッと言い渡したタクヤに、リョウガが「人間であれば泣いていいじゃないですか!」と反論して、「泣かないお前が言うんじゃねーよ、俺の台詞だよ!」と返り討ちにされていた。また、番組をサポートしている株式会社マルシゲが来年発売する新商品も試食して、「あのね……生って感じ」(マサヒロ)、「この生チョコは外がちょっと硬くて仲が柔らかくて美味しいです」(シューヤ)という2人の食レポに、カイ「味が一切わかんない!」と突っ込むシーンも。ちなみに、この日の収録の模様は、12月29日に番組内で放送されるとのことなので要チェックだ。

続いて8号車との記念撮影では、顔を隠す8号車を見て「わかるよ、俺も隠したい」と理解を示したリョウガに、カイが「よく12年(超特急が)できたな」とポツリ。それに「お前のおかげだよ」と予想外の返しをされたカイは、照れたようにリョウガに飛びついて、フロアに満杯の8号車を沸かせた。こんな何気ない場面で、メンバー間の信頼関係が垣間見えるのも、12年という長い時間を共にしてきた超特急の魅力。
さらに、昨年夏より9人体制となったことでパフォーマンスのクオリティと彩りも桁違いに上がり、8号車の裾野も広がった。どこから来たのかをメンバーが聞いた結果、客席にはマカオや台湾、オーストラリアといった海外からの来場者もいたほどで、2023年が超特急にとって確かな飛躍の年となったことは間違いない。

アロハとハルも着替え、オールサンタの愛らしすぎるビジュアルでライブパートを幕開けたのは、冬の定番曲「Fantasy Love Train」。ファンタジックなイントロから歓声が起こり、タカシとシューヤの柔らかな歌声に乗って、9人のジェントルなダンスと笑顔が、超特急とのクリスマスデートに足を運んだ8号車をメロメロにする。続く「No More Cry」もスレイベルの入ったクリスマスバージョンで届けられ、ステージ両端に陣取る2人の伸びやかなボーカルとファルセットに、別れの歌を切なくもスキルフルな躍動感で届ける7人のダンスに目を奪われるばかりだ。しかし、甘いひと時はここまで。
リョウガの高笑いから「Rail to Dream」が始まったとたん、8号車の激烈なコールはステージとの距離が近いぶんダイレクトに場内に響きわたり、フロアに熱く満ちて会場を揺らす。アリーナツアーの4公演でしっかり育ってきた新たなキラーチューンで、“僕らを僕らでいさせてくれてありがとう”と歌えば、8号車からも大音量で“ありがとう!”と返るのも胸アツ。さらに「クリスマスプレゼント用意してるから」と、サインボールを1人5個ずつ客席に投げ込み、ハルは「ちょー楽しかったス! MVPもらえたから嬉しい!」とはしゃぐ。アロハも「トナカイアロハどうでしたか?」と問い、“可愛いー!”の声に「またやります」とペコリ。「大きい会場でのライブも、もちろん素晴らしいんですけど、こうやって距離感が近いと、心も近くにあるような感じがしてとても幸せでした」とタクヤが語った通り、どんな会場でも、たとえ大掛かりな仕掛けがなくてもオーディエンスを魅了しきれるのが、今の超特急の強さだ。

メンバーがステージを去ると、ビジョンに“重大発表”の文字が。“2024年2月 あの伝説の2人が帰ってくる…”と続き、伝説のイベント『稜海しました!』の追加公演が2月3日に愛知・今池ガスホール、2月12日に富山・高岡市生涯学習センターで行われることが発表されると、場内は歓喜の叫びであふれ返る。超特急のMC番頭であるカイ(小笠原海)とリョウガ(船津稜雅)の2人が歌いもせず踊りもせず、トークだけで魅せるスペシャルイベントは、今年9月に大阪、10月に東京で初開催され、チケット倍率がTWICE並みの大激戦を記録したほど。ちなみに富山が選ばれたのは、東京公演の質問コーナーに“富山のPRをしてください”と寄せられた際、ブラックラーメンと黒部渓谷しか出てこず、舞台上でスマホを出して調べるという体たらくをさらしてしまったため。だったら実際に行ってしまおう!となったそうで、こんなフットワークの軽さもタブー知らずの『稜海しました!』ならではだ。ちなみに、どんなに人気でもキャパシティを大きくすることはないと断言している彼ら。今回の会場も収容人数300~400程度の規模なので、かなりのチケット争奪戦になることは必至だ。

そして1部とは対照的に、イメージカラーを基本にしたシックなセットアップで登場した2部の冒頭では、さらなる重大発表が。ビジョンに“二桁号車 担当決定”の文字が映ると、客席から“やったー!”と喜びの声があがる。昨年8月に加入した11号車から14号車4人の“担当”は未だ決定しておらず、いつ決まるのかと8号車が待ちに待っていた事柄で、8号車の沸きようも当然だろう。そして発表された二桁号車の担当は、11号車シューヤが“チャラチャラ”担当、12号車のマサヒロは“ごはん”担当、13号車のアロハが“真っ直ぐ”担当で、14号車のハルが“怪獣”担当となる。己の担当の理由について、シューヤは「だってチャラチャラって言葉は僕のためにあるんですよね?」と開き直り、ユーキからは「歩くたびにアクセサリーがチャラチャラ音を立てるし、それをライブのギャップも表したかった」との補足が。マサヒロのごはん担当は「お腹すいた!が口癖なんで」という理由らしく、大事なのは“ごはん”とひらがな表記であることだそうだ。そこからシューヤとマサヒロのコンビは、担当名を組み合わせて“チャーはん”に決定。シューヤから「昨日、ライブが終わったあと2人でご飯に行ったら、こいつチャーハン食べてるの!」と暴露されると、マサヒロは「意識高まっちゃって」と肯定した。また、アロハの“真っ直ぐ”担当には、メンバーも「納得」と太鼓判。アロハ本人いわく「父親に“お前は真っ直ぐ生きろ”って言われてきたんで、それを取り入れて。僕は真っ直ぐ進んでいきます!」と、拳を真っ直ぐ突き出した。担当発表した瞬間、最も驚きの声を8号車から浴びたハルは「やめてよ、ちょっと嫌そうな顔するの!」とタクヤに突っ込まれて、「そっか、俺は怪獣か…」と一転。「いろんな意味で、モンスターってこと。自分で言うのもなんですけど、可能性は無限大ってことです!」と、“ガオーッ!”の怪獣ポーズを取って、最年少らしい可愛さと底知れぬポテンシャルを感じさせた。ちなみに、この2部はYouTubeで無料生配信されており、同接視聴者数は2万人を記録。この大ニュースを世界中どこにいても同時に知ることができるようになっていたのも、8号車に対する愛ゆえに違いない。

興奮冷めやらぬなか始まった2部のゲームコーナーは、カイ、リョウガ、マサヒロのAチーム、タカシ、アロハ、ハルのBチーム、タクヤ、ユーキ、シューヤのCチームの3つに分かれてのチーム戦に。Aチームはマサヒロいわく「一番しゃべる3人」で、Bチームは自称「可愛い担当」、Cは偶然にも同い年組となった。そこからメンバー一同、想定外にエキサイトしまくったのが、3文字の言葉を連想するお題に対し、1人1文字を担当して3文字の言葉を完成させる“3人で言葉を作れ!連想ワード3両編成”。「3文字の赤いものと言えば」というお題にAチームが“い・ち・ご”と奇跡の成功を果たして「すごくない!?」と胸を張ったものの、その後はニアミス続きで「惜しい!」「絶対合わせたい!」と、成功めざしてヒートアップし続ける。“ゆうト”と回答を出したCチームで、ユーキが「赤だから自分かなって……」と釈明すれば、トマトでもポストでもOKなようにと“ト”を書いたタクヤは「お前はものじゃねーよ、人だよ!」と謎のフォロー。「多い苗字と言えば」と聞かれると、全員が佐藤、鈴木、田中、山田のいずれかを想定しながら、どのチームも絶妙にかみ合わず“さずか”“さまき”“たとき”といったワードを作り出して爆笑させる。「男の子の名前と言えば」で、再びAチームが“たろう”と正解をはじき出したものの、Cチームは“たくや”を連想したタクヤとシューヤに対し、ユーキのみが“たろう”で2人から責められまくっていた(笑)。「音楽に必要なものと言えば」でもソウル、こころ、きもち等、実質中身は同じものを想定しても言葉はそろわず、そんな悔しさとシンプルなルールから、カイは「これ、4、5時間できるんだけど」と熱くなる。最後の「海にいる生き物と言えば」では、皆が“さかな”を挙げるなか、カイとアロハのみが“イルカ”を出して、チームを超えて通じ合った。そして、遂にCチームが“イルカ”でシンクロ成功!「こういうことですよ、最後にキメるのよ! 気持ちいい! これ!」と喜びをあふれさせた。

2つめの“全員乗れるかな?チームで団結満員電車”は、各チームのうち2人が新聞紙の上に乗り、残りの1人がジャンケンをして、負けたチームの新聞紙がどんどん半分に折られていくというもの。ジャンケンをくり返し、新聞紙に乗れなくなったり、ハミ出したり、新聞紙が破れたら負けというシンプルなルールだが、これまた推しを応援する8号車の声援もあって、思いのほか盛り上がった。1回戦では「俺、靴のサイズ28.5やから」と立候補したタカシのほか、カイ、ユーキがジャンケン担当となりゲームスタート。最初のジャンケンに負けたカイに、自身の細さを期待されて「新聞紙に乗るゲームで、俺、ガリガリ発揮するの?」とあきれたリョウガは、立つスペースが無くなるとマサヒロにおんぶされて「安定感すごい!」と言いつつ、Aチームは最初に脱落してしまう。Bチームでは「普通、体型的に逆じゃない?」と言われつつ、アロハをおんぶするハルに「ハルのスタミナ怪獣やん!」とリョウガも驚き。つま先でしか立てなくなると、今度はアロハがハルをお姫様抱っこするが、最終的にはシューヤがタクヤをおんぶしたCチームが勝利した。2回戦ではメンバーを替えて、マサヒロ、アロハ、シューヤがジャンケン。ここで圧倒的な強さを見せたのがマサヒロで、他の2チームをおんぶに追い込む。タカシがハルを、ユーキがタクヤをおんぶする姿を後目に、ハルは「これ、いつもの距離感」とリョウガと肩を組んで涼しい顔。タクヤとユーキは社交ダンスのように組みあって、なんとか耐えようとするが、耐えきれず敗退。ハルが隣に立ったタカシを見て「靴、でか!」と驚いたBチームでは、タカシがハルをお姫様抱っこしようとするものの、他チームからも「見てらんない!」と言われて新聞紙から落ち、Aチームの勝利となった。2ゲームの結果、優勝もAチームとなり、またもやサンタから賞品の年末ジャンボ宝くじを受け取った。

2部でも『超特急のRADIO EXPRESS』の協力を仰ぎ、ステージ上で特別にラジオ収録の模様を再現。プロデューサーだよりで「みなさんが今年、どきどき、わくわく、そわそわしたこと教えてください」とリクエストされると、アロハが「ドキドキしてるのは今。(自分のイメージカラーである)ターコイズのペンライトを持った皆さんと目を合うとドキドキする」と告白した。リスナーからのお便り紹介では、「いつも超特急のことで頭がいっぱいでバイトもてにつかない」という熊本在住の女子高生に、熊本出身のハルは「なんかんがえよっとや、はよバイトせんかい!」と熊本弁で喝。「いつも同じ間違いをしてしまう」というお悩みには、ユーキが「疲れてるときにシャワーを浴びると、ボディーソープやシャンプーで顔を洗ってしまう」と、ドジっ子担当らしいエピソードで8号車を納得させた。

ユーキが「ここからまだまだ盛り上がっていけますか? 今日しかできない特別なライブにしていけたらいいなと思っております」と告げて始まったライブコーナーでは、まず1部と同じ「Fantasy Love Train」と「No More Cry」を披露。メンバーカラーの装いは、客席のカラフルでペンライトの光と相まって、観る者の目に鮮やかに焼きつく。色とりどりのビジュアル、個性、スタイル、その融合体である超特急は、9人が合わさることによって、また新しい生命体を生み出しているのだと感じられたのが最後の1曲。リーダーのリョウガが「来年への思いも込めて」と前置き、「僕たちは超特急です!」と超特急ポーズを繰り出して始まったのは、長年ライブのクライマックスで歌われてきた「走れ!!!!超特急」だ。メンバーも8号車も電車ごっこの体勢を取るおなじみの振り付けから、ハートフルな曲調に乗って 歌われる“一緒に行こうよ”のフレーズは温かく、決意に満ちて、このままレールの先へと8号車を導いてくれるに違いないと確信できるものだった。

1部の「Rail to Dream」と併せ、8号車と共に未来を誓う新旧のナンバーで2023年のフィナーレを飾った超特急。シューヤは「こうして12年間超特急を守ってきてくれた方々に、これからも僕たち4人は敬意を持ちながら活動していきますし、もっともっと大きなステージに立てるように頑張ります」と告げ、アリーナツアーからライブ演出と構成を担っていたユーキは「やり切ったぞ!」と拳を突き上げた。続けて「誰一人欠けず、みんなそろって終えられたことが、とても誇らしいです。今年は皆さんのおかげで輝けた年になりました。皆さんを笑顔にして、その輝きが僕らの笑顔になるように。来年、今年以上に笑っていきましょう」と約束する。こうして超特急のワンマンライブは2023年、すべての公演を終了した……と思いきや、鳴りやまない“超特急!”コールで予定外のアンコールが実現! まったくのノープランでステージに出た9人は「最後は一緒に楽しみたい」と、「これをやったら、みんな、これから先も僕らの“My Buddy”ってことだよ?」(ユーキ)と約束して、最後の最後に「My Buddy」を贈った。ただ、あまりに急に決まったアンコールのため音源の用意がなく、バックダンサーの紹介パートが入ったアリーナツアーのバージョンで披露。その場でユーキに指名されたアロハ、ハル、マサヒロ、カイが即興でソロダンスを見せたのみならず、なぜかボーカル陣も名前をコールされ、タカシは体全体で床を跳ねるワームを、なんとシューヤはバク転をかまして、場内をアッと驚かせた。あまりの張り切りように、ハルの衣装が避けてしまうハプニングもあったものの、メンバーからは「無限の可能性あるよ!」と励ましの声が飛び、破れた箇所をタクヤがジャケットで隠してあげる気遣いも。そのタクヤにリョウガは「寒いだろ」とジャケットを着せる“優しさの連鎖”には、心震えずにはおれない。

アンコールの部分は生配信されなかったということで、タクヤは会場の8号車に「アンコールでMy Buddyやったって、みんなに教えてあげて。“みんなも相棒だよ”って伝えてあげてください」とリクエスト。そしてステージを去る瞬間、タカシが「ノープランのデートもたまにはええな」と発すると、悲鳴のような歓声と拍手があがった。ファンである8号車の気持ちを知り尽くし、その想いの応える彼らは、まさに8号車の“My Buddy”。2024年は4月から全国9箇所15公演に上るホールツアー『Rail is Beautiful』も決定しており、さらに各地に愛すべき“相棒”を増やしていくに違いない。

photo by 寺本篤史
text by 清水素子