ムロツヨシ、非常宣言下で初主演映画公開 “満席”にできず決意表明「どんな手を使ってでも」

 俳優のムロツヨシが23日、都内で行われた映画『マイ・ダディ』公開初日舞台あいさつに登壇した。今作で映画初主演となるムロは「やはりこの日を迎えて本当にうれしい。うれしいですけど、くやしいですよ。なにがすき?と言われたら『満席』と答える。これは一応、満席ですけど…満席じゃないよね」と緊急事態宣言下で公開を迎え、ソーシャルディスタンスのために間隔をあけた客席を見渡しながら本音を吐露し「このご時世が落ち着いたら、いろんな状況を気にせずこの映画館や劇場に来れるときが来ましたら この映画を満席に」とアツく決意表明した。

 続けて「どんな手を使ってでも! なんとしてでも! お金払ってでも!…お金払うの? オレ?」とボケをはさみつつも「満席の景色をほかのキャストさんや監督に見せたい」と意欲。「くやしいな、少しでもロングランにして、口コミしていただき、みなさんに取材していただき、頑張って宣伝活動をしたい。くやしくもありますが観ていただけてうれしいです」と感謝を込めた。

 コメディの印象の強いムロだが、今作では白血病に倒れた、血のつながらない娘の命を救うために奔走する主人公・一男として直球に、シリアスな芝居にも挑戦。「コメディとかだと、自分に近づけたり成功例をミックスするんですけど、今回は全部捨てた。頑張ったとも言えないですが、一番苦しい作品でした。苦しいということも、役者をやるとこういうふうに達成感とは違う、『役者やってるな』と思った帰りの日がありました。いつもどんな手段をとっても、人の笑い声をとるというのは違った感触を味わいました」とかみしめた。

 また、イベントには“家族”である中学生の娘・ひかり役の中田乃愛、8年前に他界した最愛の妻・江津子の奈緒も出席。ムロはアクリルパネル越しの中田に、しみじみとしながら「(撮影時は)17歳の女の子にさ、髪の毛を全部切らせて、そらせて、それを初めて観たとき、くぅ…ってなったし久々に見たら髪の毛伸びたなっつって…よく頑張ってくれました」とねぎらうと、中田は「私はそんなに…」と割とあっさり。我に返ったムロは「ちょっとした温度差が生まれています!この温度差は親子なので当然です」とあ然。まさかの娘からの反応に「温度差びっくりしちゃった。裏で泣きます…」と肩を落とした。

 そして、この日、ひときわ会場を盛り上げていたのはヨーロッパ企画の俳優・本多力。ムロからは“ホンダディ”といじられ、今作にも出演していないにも関わらず、なぜか司会として“脱力系”な進行で参加。「(この作品の)クランクインは12月6日でしょ。僕が子どもが生まれた日なんです。でたかったな~」とこちらも悔しさを全開にする本多にムロが「なんで(今作に)出てないの?」と確認すると本多は「なんででてないのだし、なんでいるんやろって」と嘆いて笑いを誘った。

 舞台あいさつにはそのほか、永野宗典、金井純一監督も登壇した。

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