俳優の三浦透子が30日、東京・新宿の紀伊國屋ホールで行われた『第五十八回 紀伊國屋演劇賞』の贈呈式に出席し、「個人賞」を受賞した。

 TBS/サンライズプロモーション東京企画・製作の舞台『ロスメルスホルム』におけるレベッカの演技に対しての受賞となった。
審査員を代表し、演劇評論家の大笹吉雄氏は「レベッカは、一癖も二癖もある非常に難しい役だったが、三浦さんは説得力を持った演技をされていた。この賞において20代の受賞者は久しぶりですが、前途洋々の受賞者であると思います」と太鼓判を押した。

 20代での「個人賞」受賞は、2019年にNODA・MAP公演『「Q」:A Night At The Kabuki』源の愁里愛/愁里愛の面影役で受賞した広瀬すず以来、5年ぶりとなる。

 三浦は「演劇経験の浅い私にこのレベッカという役を託そうと考えてくれたみなさんに感謝したい」と言い、「本当に多くを学ばせていただいた。とても恵まれていたと思います。大先輩に囲まれて、本当にありがたい時間でした」と振り返った。
そして「初めて舞台に立ったのは20歳で、それから7年間。まだまだ短いなと思います。ただ、その7年間の中で、携わった作品1つ1つから学んできたものすべてが今の自分を作っている」と力を込めた。

 続けて「演劇を通して、心身の健康と日々の鍛錬が芝居を作ると教えてもらいました」としみじみ。「当たり前のことかもしれませんが、忙殺されていると、良いお芝居は作れないのだと。演劇と関わる時間は自分にとって必要なものだと、改めて実感しています」と充実した表情を見せ、今後の俳優人生に向けて「いただいたこの賞を糧に、先輩方のようにいくつになっても舞台に立てる役者になりたいと思います」と意気込んだ。


 同賞は1966年に創立され、毎年東京で上演された演劇公演を対象に選出。個人賞にはこのほか吉原豊司、篠井英介阿知波悟美、藤原章寛が選出された。団体賞はJACROWが受賞した。

■『第五十八回 紀伊國屋演劇賞』受賞者
▼団体賞
・JACROW

▼個人賞
・吉原豊司
・篠井英介
・阿知波悟美
・藤原章寛
・三浦透子