「本当は僕、ロケ大好きなんで、やっぱり出たいんです」。こう陽気に語るのは、ぐっさんの愛称で親しまれている山口智充(55)だ。
MCを務めるBS朝日『魚が食べたい!~地魚さがして3000港~』(毎週水曜 後9:00)では、ディレクターたちが行うロケを見守る立場だが、この10月でレギュラーがスタートして早4年。「僕がロケに行くと、やっぱり“ぐっさん”が出すぎるんですよね(笑)。自分が“ぐっさん”大好きなんで。でも、この番組の主役は漁師さんで魚たちなので、この形の方が漁師さんたちや魚がメインになっていて、ディレクターさんのそれぞれの個性が出ていて面白いです」と声を弾ませる山口に、芸歴30年を迎えた今の心境を迫った。

 芸歴30年を迎えても謙虚だ。「上を見れば、ずっと先輩方がいらっしゃいますから。
だから、本当に自分がまだまだ、たかだか30年ごときが…ぐらいの感じでやっていますが、やっている本人は、そこは意識していないですね。僕らの仕事って、若手時代と今とでやっていることは一緒じゃないですか?カメラの前でしゃべったり、ロケ行ったりとか、やっていること自体は一緒なので、技術やキャリアがどうではなくて、やっていることは変わってない」。さらに、デビュー時から変わらない思いを打ち明けた。

 「お勤めされている方だと、出世したり、職場が変わって、立場も変わって、後輩がついてきて…みたいなことがあるじゃないですか?僕は、直々の上司もいなくて。もちろん、先輩方や後輩の方はいますけど、基本はひとりなんですよね。個人商店なので『山口商店』として、どうやってこれから商品を作っていって、どういう商品を並べていくか…という感じです。
『これからも頑張ってください』と言われても、自分がきょうで終わりと思ったらシャッター閉めますし。逆に『まだやってんのか、この店』って言われても、自分がまだまだ商品を並べたかったら、ずっとシャッター開けている。そういう考えが、デビューした時からあります」

 その上で「ある意味自由度がある仕事なので、本人さえやろうと思えば、いつまでもできますから。そう思うと、30年ってほんの通過点かなと思います。これからどうなっていくんやろとかっていうのもありますし、来年どうなっているかわからない世界ですし。10年後、テレビがどうやろとか、芸能界がどうやろとか思い出すと、誰も多分答えはわからないと思いますし。
それもひっくるめて楽しむというか、未来が見えない商売なので、それはそれで面白いですね」と満面の笑みを向けた。

 番組では、日本全国に約3000ある港を、お魚大好きディレクターが突撃訪問。“地元でしか食べられない美味しい地魚”を食べ歩く、ドキュメントバラエティーとなっている。7月3日放送では、これまで番組内で紹介された「魚料理」を山口が実演する。「料理も幅広いですから、これぐらい本当に簡単にできるものでしたら、僕でもできる料理なので、ありがたいです。充実感があります。
魚を身近に感じることができるのが、すごくいいなと思いました」と充実感をにじませていた。

 番組の今後についても触れ「『コンボイ』という映画があったんですよ。アメリカのトレーラーが集まって走るっていう。それの船版をやりたいです(笑)。漁船がブワーって、全国から集まって、みんな漁船で来るっていう。カッコいいですよね。
それぞれの自分たちの地元の料理を船に積んで、名産を船に積んで、どこかの港に集まるっていう、それやりたいです。『魚が食べたい』フェスは、ぜひ海でやりたいですね。船の停泊の許可とかはわかりませんが、実現できるのであれば…」と意気込んでいた。