日本アカデミー協会特別賞受賞の“怪獣造形界のレジェンド“村瀬継蔵(88)が、50年に及ぶ構想を自ら初総監督を務めて映画化した特撮ファンタジー映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』が、7月26日より、東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で順次公開される。村瀬が怪獣造形を担当した映画に影響を受けてきたことを公言していた映画『ゴジラ-1.0』(2023年)の山崎貴監督が本作について語ったコメントが公開された。

 「第96回アカデミー賞」視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』の監督・脚本・VFXを担当した山崎監督は、幼い頃に村瀬が怪獣造形を担当した映画『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)のリバイバル上映を観て、キングギドラのシルエットの綺麗さなどに魅せられ、影響を受けたことを以前より語っていた。

 今年3月8日に都内で開催された「第47回日本アカデミー賞」の授賞式で2人は対面を果たしている。今回、山崎監督は、本作に登場する小道具である、イメージした物を実際に生み出すことができる「神の筆」になぞらえ、以下のコメントを寄せている。

■山崎貴監督のコメント

村瀬監督の人生や
今までの造形への思いがぎっしりと詰まっていました
その優しい眼差しにたくさんの人の協力が集まって
このような素敵な映画が出来上がったんですね
そして改めて「映画を作る」ということは
カミノフデを操ることに他ならないと感じました

■DREAMS COME TRUE「Kaiju」Music Video featuring 映画「カミノフデ ~怪獣たちのいる島~」

 本作の主題歌は、DREAMS COME TRUEによる書き下ろし曲「Kaiju」。そのミュージックビデオ(MV)に、本作の映像がふんだんに盛り込まれることとなった。DREAMS COME TRUEと怪獣特撮の意外な親和性を感じさせつつ、改めて歌詩に込められたメッセージの強さが伝わってくるMVが解禁されている。

■海外の映画祭にも出品決定

 本作への関心は日本だけにとどまらず、海外からも熱視線を送られており、「ニューヨーク・アジアン映画祭」(7月12日~7月28日)や、カナダの「ファンタジア国際映画祭」(7月18日~8月4日)にも正式出品されることが決定した。

■映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』とは

 総監督を務める村瀬継蔵は、「ゴジラ」シリーズや「大怪獣ガメラ」、「仮面ライダー」などの造形を手掛け、怪獣造形の礎を作った美術造形家。映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』は、村瀬が1970年代に香港のショウ・ブラザーズに依頼され書き留めたプロットを基にしたオリジナルファンタジー作品。

 「仮面ライダー」以降の“変身ブーム”を支えた高橋章や、『ゴジラ』平成VSシリーズの西川伸司ら、村瀬と同時代を生きた屈指のクリエイターたちが本作のために集結。伝説の生物「ヤマタノオロチ」など、すべてを着ぐるみ・ミニチュアによるアナログ特撮で表現しつつ、最新鋭のカメラとレンズ効果や合成技術を用いることによって、CGとは異なる味わい深い世界観を作り上げた。

 本作には、鈴木梨央や楢原嵩琉といった若手俳優に加え、斎藤工、佐野史郎、釈由美子、樋口真嗣監督といった特撮作品に縁のあるキャストも参加している。