朝倉は試合前の宣言通り、平本に敗れて引退を発表。しかし試合後に平本のドーピング疑惑が話題となり、試合内容以外のところで世間を騒がせた。榊原CEOはRIZINのドーピング検査体制について、RIZIN医療部の諫山和男部長とひとしきり説明をしたところで、「ここからはプロモーターとして逸脱するかもしれないが」と前置きしたうえで、朝倉に対する思いを語った。
【以下、該当箇所の全文】
「朝倉未来がRIZINに参戦して6~7年、RIZINのファンが彼の活躍に一喜一憂し、彼の戦いに心を震わせた。7月28日も4万8000人のファンがあれだけの熱狂の中で朝倉未来の試合を見届けた。そんな彼が格闘家人生をかけて、引退をかけて戦った試合が、ドーピング疑惑で泥を塗って汚してしまった。これが引退試合だっていうことが、本当に悔しいです。未来が不憫でなりません。
この結果を招いたことは、本当にすべてに関して最終的にはRIZINの主催者である私の責任であると思っています。この場を借りて、朝倉未来にこれが最後の試合になったことは本当にお詫びしたい。自分の中での気持ちの整理もついていないですけど。
一緒に朝倉未来と朝倉海とこのRIZINの熱を作り出して、4万8000人の熱を作るのに日本の格闘技界は15年かかったんです。
今日集まってくれたドクターもそうですし、最高の舞台を作るために必死に動いてくれたスタッフ、今日集まってくれている記者さんたち、そして会場に足を運んでくれたり配信を見てくださったファンの人たちをガッカリさせてしまった。本当にお詫びしたいと思います」