俳優・飯沼愛が主演し、FANTASTICSの八木勇征が共演するテレビ朝日系連続ドラマ『南くんが恋人!?』(毎週火曜 後9:00)の最終話がきのう10日に放送された。

 1987年に刊行された内田春菊氏の人気漫画『南くんの恋人』(青林工藝舎刊)は、これまで4度もドラマ化され、テレビ朝日では1994年に高橋由美子武田真治、2004年には深田恭子二宮和也、と2度にわたって制作された。


 本作は、南浩之=南くん(八木)が15センチの手のひらサイズになって、恋人・堀切ちよみ(飯沼)の前に現れる男女逆転バージョン。

 お互いを思い合う気持ちがますます強くなっていくちよみ(飯沼)と南くん(八木)。最終回では、とうとう堀切家の信太郎(武田真治)、百合子(加賀まりこ)、楓(木村佳乃)、そして家族同然の久子=チャコ(室井滋)にも秘密を打ち明け、ひと夏の思い出に花火を楽しむ。

 ある朝、南くんの父・晴幸(沢村一樹)が堀切家を訪ねてくる。昔お世話になった大学の先生に南くんのことを話し、調べてもらおうと提案。その検査を受けてみるが、結果は何も分からず。自分がもう死んでしまっていることを覚悟する南くん。

 検査から戻ってきたちよみたちは、「自分と同じ高さくらいのケーキが食べたい」という南くんのリクエストをかなえるため、堀切家のみんなでケーキを楽しむ。その最中、南くんの姿が薄く消えかけたことに気づく。

 その時が迫る中、楓からの大切な言葉を受け取った2人は、約束していた“お城”へと向かい愛を確かめ合う。そして思い出の丘では、ちよみが「ずっとずっと、何があったって、私の心の中では南くんが…南くんが恋人!南くんが大好き!」と叫んだ。

 ある朝、目覚めたちよみの隣には、南くんの服だけが残されていた。
涙を流すちよみ。悲しみを抱えながら、前を向き笑顔で学校へ行くちよみの姿で幕を下ろした。

 タイトルを回収するも、切ないラストで終えた最終回に視聴者からは「服だけ…(泣)」「今までで一番良いラスト」「最終回で号泣し過ぎて頭が痛いです」「久々に鼻水垂らしながら号泣」「悲しいお話だからどんなラストになるのか気になってたけど、最後ちよみが笑顔でよかった」「オリジナルのラストを踏襲しつつ、最後にしっかり『南くんの恋人』の構図になったことに思わず唸った」などの声が寄せられた。
編集部おすすめ