16人組ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGEが11・12日、自身2度目となる単独の東京ドーム公演『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR at TOKYO DOME』を開催した。12日の公演前には取材会が行われ、メンバー6人がグループ結成10周年の節目に開催した東京ドーム公演への思いや、支えてくれたファンへの感謝を語った。


 グループからLIKIYA、陣、山本彰吾、RIKU、川村壱馬吉野北人が取材会に出席した。

 公演初日(11日)の感想を問われると、LIKIYAは「全力を尽くして最高なものをお届けしたいという気持ちで立たせていただいた。10周年の節目でもあった。思い出に浸りながら全力でパフォーマンスした」としみじみ。陣は「東京ドームでライブをするっていうのはアーティスト冥利に尽きる」とし、EXILEら“先輩”が届けてきた景色を「次は自分達がLDHのファンに届けたい」という思いがあったと明かした。

 2021年7月に行った最初の東京ドーム公演はコロナ禍のためキャパシティや声出しに制限があった。今回はそういった制限のないライブとあり、1曲目からすさまじい歓声だったという。陣は「1曲目は2019年の演出をリバイバルした。(歓声を聞き)ある意味しめしめというか、『やってやったな』と感じましたね」と観客の反応に手応えを感じた。

 山本と「最初から煽り散らかしていこう」と話していたという川村は「何曲かは体が浮いてる感じというか、ふわっとする感じ(があった)。ちょっと浮いてるんじゃないかって。緊張感もありながらのスタートでした」とはにかんだ。


 一方の陣は「(初日は)記憶が飛ぶくらい暴れてた(笑)」とぶっちゃけつつ、「変な言い方ですけど、何も残したくない。今持ってるものをステージとお客さんに投げ込んで、全てをさらけ出す。エンターテインメントの本質というか、そこに一切妥協なく全員で絞り出していきたいっていうのはありますね」と熱い思いを吐露。「THE RAMPAGEの『暴れまわる』という意味をファンの人が再認識するよう、東京ドームの舞台で物怖じせずかましたい」と全身全霊で節目の公演に臨んだ。

■遠い存在が…「今は“射程距離”」と自信

 再び東京ドームのステージに立ったことで、大きな刺激を受けた。山本は「東京ドームに一度立っているからこそ予測もでき、すごい良い状態でドームに立てている。昨日立ってみて、改めて『THE RAMPAGEでドームツアーを絶対やらないといけないな』と感じた。また一つ目標が明確に見えてきた」と今後を見据えた。

 RIKUは「自分がEXILEに夢をもらったように、仲間達とステージに立つからには夢を与えていけるような存在にならなければいけないと感じるステージとなった」と実感。「強気なことを言うと、前回のドーム公演に比べると自分達にもパワーがついたなと誇れる瞬間、自信を持てる瞬間が常にあった。ドームツアーはすごく遠い存在だったが、今は“射程距離”に見えてきた感覚がある」と山本の思いに呼応した。

 吉野も「ライブでお客さんをしっかりと喜ばせて、エンターテインメントで僕らにしか出せない表現、伝えられることもいっぱいある。
ここで終わらずに、もっと大きいステージで皆さんに愛してもらえるようなグループになれたらいいな」とさらなる“進化”を誓った。

 公演タイトルの『*p(R)ojectR』はTHE RAMPAGEの“R”であり、RAVERS(ファンの総称)の“R”でもある。オリジナルアルバムのタイトルも、全て“R”から始まっているように、今回のドーム公演は“R”を大切にしてきたRAMPAGEがRAVERSとの会議(Rプロジェクト)を開き、未来のRAMPAGEの可能性を拡げるために東京ドームに集まるという世界観となっている。メンバーの一人ひとりが背負う“R”の言葉と共に、不安定な世の中を変えていきたい強い気持ちをパフォーマンスで表現し、THE RAMPAGEのエンターテインメントを届けた。

 12日のライブでは代表曲「100degrees」「MY PRAYER」から、最新曲「24karats GOLD GENESIS」までアンコール・メドレーを含む全33曲を披露。サプライズ演出としてRAG POUND+佐野玲於、DRUM TAO、KADOKAWA DREAMS、MIYAVI、DOBERMAN INFINITY、EXILE(登場順)を迎え、大いに会場を沸かせた。
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