ワーナーミュージック・ジャパンは18日、代表取締役兼CEOの小林和之氏が、今年後半に同職を退任予定であることを発表した。当面の間は同社に留まり、後任への引き継ぎを行う。
後任は改めて発表される。

 小林氏は2014年から10年間にわたって同職を務め、その間、あいみょんTHE YELLOW MONKEYコブクロTWICE、MISAMO、ONE OK ROCK(50音順)といったアーティストのキャリアの育成において重要な役割を果たしてきた。10年間の任期を終え、後任に委譲する。

 退任発表に際して小林氏は「ワーナーミュージック・ジャパンで素晴らしい旅路を共にしてくれたサイモン(・ロブソン)、そして過去と現在の全チームのみんなに、感謝を伝えたいです。また、山下達郎さん、竹内まりやさんを初め多くの偉大なアーティストの人生に携わり、歩んでこられたことは本当にありがたいことで、貴重だったと感じます。すべてには終わりがあるものであり、今が私にとって新たな一歩を踏み出すのに適切なタイミングだと考え、このたび決断をしました」とコメント。

 ワーナーミュージック・グループのレコード音楽インターナショナル部門プレジデントのサイモン・ロブソン氏は「Kazさんは、ビジネスエグゼクティブとしてアーティストに素晴らしい成果を届けてきたのみならず、彼らと深い信頼のもとで結ばれ、友情を育んできたあり方も、多くの尊敬を集めました。日本という非常に重要かつ独自性のある音楽市場で、当社ビジネスの進化に向けて会社を牽引してくれました。10年間にわたるKazさんの多大な貢献および功績に心から感謝しています」と伝えた。

 自身もアーティスト出身の小林氏は、EPICソニー(現EPICレコードジャパン)のA&Rとしてキャリアをスタートした。ディレクター/プロデューサーとして数々のアーティストを担当したのち、2002年10月に同社代表取締役、2008年3月にはソニー・ミュージックエンタテインメント社コーポレイト・エグゼクティブに就任し、各レーベルの代表取締役を歴任。2014年4月1日よりワーナーミュージック・ジャパン代表取締役会長兼最高経営責任者となった。


 今後は、先月から同社会長に就任した北谷賢司氏と連携しながら、後任への引き継ぎに尽力する予定としている。
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