岡本は「TBS「音楽の日」に出演させていただきました。半年間、密着取材していただき感謝申し上げます。喉の状態について公表することは勇気が必要でした。が、支えてくれているスタッフの想いを受け止め、この先の自分に対してもプラスに変えようと決めて出演しました。2010年、ストレスからのメニエール発症。一時、音楽活動を休止。しばらく療養をし、様子を見て改善の兆候。病院からも治りましたと言われ、また活動再開」と当時を回顧。
続けて「しかしその後…いつからかまた声が出しづらくなり、思うように歌えない、表現できない、声質も変わってきてしまい病院に行って検査をしましたが、声帯に異常はないと言われ、理由がわからず…(メニエールは治ったと思い込んでいた部分があり、原因が聴力ということにこの時は気づけず、聞こえづらいという自覚もありませんでした。反省点です・・。)ポイトレの先生も何人か通いました。
そして「そんな状態が10数年。2年前に仕事のトラブルが続き、喉も改善しない。いろいろと疲れてしまい、今年のデビュー30周年Yearが終わったら引退を考えていました。レコード会社とも2年前に契約終了させていただいてからはマネージャーと二人体制でライブ活動はしていました。(現在はAnchor Records 所属です)そんな中、本当にひょんなことでデビュー当時に関わってくださっていた方に28年ぶりに再会。その方のチームに30周年の活動をご一緒していただくことにしました」と経緯を紹介。
その上で「そしてその方から「もしかしたら真夜さんの声を戻せるかもしれない先生がいます。行ってみませんか?」と。ボイトレの先生をご紹介していただきました。
その言葉を受け「まず、『発声障害じゃない』という言葉にホッとして…泣きそうになりました。そして最初のレッスンで先生に指示され身体の角度を変えただけでデビュー当時に近い声質に変化して声がスーッと出て感動。(いつからか失っていた倍音成分が戻ってきました。)あぁ、自分の楽器(喉)が壊れてたわけではないんだと。諦めてた自分がいたので涙しました。先生からは「希望しかない。」と言われ、その言葉を信じ、この半年レッスンを続けてきました」と希望を抱いたことを告白。
さらに「その後、数年ぶりに聴覚検査にも行き、やはり右耳の低音の数値が良くないことがわかりました。
最後は「そんな自分に会えると思っていなかったので先生に導いてくださったブロデューサーにも先生にも感謝で胸がいっぱいです。新しい「チーム岡本」の皆さんもマネージャーも心からその先の未来を信じてくれているので、その気持ちにも応えたいと思っています。随分、遠回りはしましたがそれも人生。デビュー前からあたためていた新曲も先日リリースできました。精力的に活動したい、と今は思っています。
近年、音楽番組で見かけなくなった理由として、10年前に同番組に出演した際に「TOMORROW」を歌唱した時のことが挙げられた。不安定な歌声に、世間から厳しい声が相次ぎ、本人も謝罪する事態となった。
岡本は、当時を振り返り「メニエール病をやって、声が出しづらくなっていた時期ではあった」とコメント。その上で「(今年)30周年を終えた段階でやめようかなと。30周年をお手伝いしてくれるチームがあって。昔の声質に近い声が出たんですよね。1%の可能性を追いかけてやりたい」とボイストレーナーとの出会いで、復活への意欲がわいたと明かした。
その後のトレーニングで「まだやれるなっていう思いがあります」と自信を見せていた岡本。この日のステージでは、涙ぐみながら「いろんな人に支えられて今があるので、感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、同曲を歌唱した。歌唱後には「ここを目標に頑張れたので、この先、再出発する気持ちで頑張りたいと思います」と言葉に力を込めていた。見事な歌唱に、安住紳一郎アナももらい泣きしていた。
今年の番組テーマは「ココロ」。音楽で心がときめき、心が震え、心が躍り、心がひとつになる瞬間を届けたいという熱い想いを持った豪華アーティストが、“音楽のチカラ”で心を震わせる名曲を歌唱する。