俳優の竜星涼が、8月29日公開の映画『九龍ジェネリックロマンス』で、謎に満ちた重要人物・蛇沼みゆきを演じている。

 原作は、眉月じゅんによる同名漫画。
物語の舞台は、かつて香港に実在した迷宮都市「九龍城砦」。過去の記憶を失った鯨井令子と、誰にも言えない過去を抱える工藤発が引かれ合いながらも、謎に翻ろうされていくミステリー×ラブロマンスだ。

 竜星が演じる蛇沼みゆきは、蛇沼製薬の社長であり、ある目的のために令子に近づく人物。公開された場面写真では、令子の頬に手を添えて不敵な笑みを浮かべる姿や、カクテルを手に妖艶な表情で語りかける様子が映し出されている。

 また、「愛する人と生きていける世界」について語るシーンや、何を考えているか読み取れないミステリアスな表情もあり、その存在には得体の知れない緊張感が漂う。

 蛇沼役について竜星は「いろんな意味で、とても濃い役(笑)」と語り、「この役とともに悩みながら、ときに答えが出ていても選べないまま、もがき苦しみ、そして未来へとつないでいきました」と撮影当時を振り返っている。

 池田千尋監督は、竜星の起用について「最初に会ったときから蛇沼にぴったりだと直感した」と話し、「周囲をよく見て感じている人。空気を読んで気を配れる繊細さを持ちながら、大胆さもある。まさに蛇沼そのものでした」と評価している。

 物語の鍵を握る“蛇沼みゆき”という存在が、どのように令子や工藤と関わり、物語を動かしていくのか。竜星涼の新たな一面にも注目したい。
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