本作は『ミセン-未生-』の原作者ユン・テホ氏による人気ウェブトゥーンを実写化し、海に沈んだ財宝を巡るならず者たちの激しい争奪戦を描いている。
配信開始前に行われた制作発表会で、ユンホは役作りについて次のように語った。
「ボルグは血の気が多くて町では“ぼんくら”と呼ばれている人物。財宝の話を聞きつけ、キム教授側につきます。実際の僕とは全く違うキャラクターなので、プレッシャーも大きかったです」
共演のリュ・スンリョンから「みんな、ハンパないぞ。ちゃんと準備してくるんだぞ」と激励され、ユンホは台本読みの段階で全てのせりふを暗記して臨むなど、その熱意で周囲を圧倒した。
本作の見どころのひとつは、全国各地から集まった“ならず者”たちによる多彩な訛り。木浦近郊の光州出身であるユンホは、「70年代の木浦の話し方は今と少し違います。地元のタクシー運転手さんに質問して、表現のヒントもいただきました」
と、明かした。
ソウル出身で今回は木浦の方言に挑戦した共演者イ・ドンフィは、SNSで話題の「#レッスンミーム」(ユンホのソロ曲『Thank U』の歌詞をアレンジしたもの)を引き合いに出し、「最初のレッスンは方言指導の先生から。2番目はイム・ヒョンジュン先輩から、そして3番目はユンホさんから」と述べて、会場を沸かせる一幕も。イ・ドンフィは「現場ではユンホさんが方言の細かいニュアンスまで教えてくれました。
会見では記者から“鑑賞レッスン”を求める声も。ユンホは「僕の役は原作ではそこまで具体的に描かれていません。彼の心情、かっとなりやすいのに守りの姿勢も強いボルグの姿に注目していただくのが、最初のレッスンです。そして、二番目のレッスンは、みんなと一緒に楽しむこと。三番目はこのドラマを観ながら一喜一憂しないこ」と笑顔でアドバイス。
さらに「“パイン”Thank U」と、自身のソロ曲「Thank U」にかけた一言を披露すると、共演者のリュ・スンリョンが「“パイン”Thank U and “リュ”」と機転の利いた返しで応じ、会場は拍手喝采に包まれた。
チョン・ユンホの俳優としての進化が詰まった『パイン ならず者たち』。今後の活躍にも期待が高まる。