「THE OPEN CALL」は、オリジナル映画の主要キャストを選出する公開オーディション。15歳以上であれば性別や国籍、所属事務所、演技経験を問わず応募できることから、全国の10代から80代まで幅広い世代がエントリー。国内のみならず、中国・韓国・アメリカ・イギリス・フランス・イタリアなど海外11の国・地域からの応募もあった。
1次審査では、応募者が提出した60秒の課題動画(セルフテープ)をもとに選考を実施。前半30秒では自ら考えた“役”として自己紹介し、後半30秒ではその役柄の説明と本人としての自己紹介を行うというユニークな課題だった。
審査には山田のほか、俳優の阿部進之介、キャスティングディレクターの岩上紘一郎、映画の脚本・監督を務める榊原有佑、MIRRORLIAR FILMSプロデューサーの松田一輝らが参加。演技力だけでなく、想像力や自己理解、表現力などを総合的に評価した。
山田は審査を振り返り、「1万4000通りの芝居を見せていただきました。“ゾクッ”としてしまう動画もあり、いい刺激をもらいました」とコメント。榊原監督も「さまざまな年代や国籍の方が参加してくださり、楽しくもあり難しくもありました」と語った。
■1つの台本、200通りの表現が生まれた2次審査
続く2次審査では、課題台本を用いた対面オーディションを実施。セルフテープでは見えづらい演技力や人間力、脚本の読解力、演出への対応力などが審査された。
現在、ドラマ『SHOGUN 将軍』シーズン2の撮影のため海外に滞在している阿部はリモートで参加し、「画面越しでも感情を揺さぶるエネルギーが凄まじく、集中力が必要でした」と候補者たちを評価した。
また、海外作品のキャスティングにも携わる岩上は、「普段のキャスティングの枠やバランスを一度捨て、葛藤しながら何度も入れ替えて選び抜いた方々は満場一致の“ファンタスティック”なベストメンバー」と振り返った。
また、松田は「オープンなオーディションだからこそ、知名度や所属に関係なく、未完成ゆえに強烈な魅力を持つ才能とも出会うことができた」と振り返り、榊原監督も「目の前で候補者みなさんの芝居を見て、すでに具体的な映画のワンシーンやストーリーが脳裏に浮かんでいる」と刺激を受けた様子だ。
さらに、ロンドンを拠点に活動し、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や『DUNE/デューン 砂の惑星』、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』などのキャスティングに参加してきたキャスティングディレクターのオリヴィア・ブリテインも2次審査を見学。日本のオーディション現場を初めて訪れた同氏は、「演技未経験者も経験豊富な人もいて、本当に素晴らしいプロジェクト」と絶賛した。印象に残った候補者もいたようで、「自分の魅せ方を知る人がきっと見つかるのではと感じている」と話していた。
山田は3次審査に向け、「脚本の文字を追うだけではなく、台詞の“間”にどれだけ思考を巡らせ、呼吸しているか。そんな芝居の強度を持った人たちが残りました」とコメント。「受かる、受からないという次元を超えた怖さやえぐさ、壮絶なドラマがここから始まります。何が起きるのか、僕自身とても楽しみにしています」と期待を寄せた。
オリジナル映画の主演の座をつかむのは誰なのか。どんな映画が完成するのか、プロジェクトの行方に注目が集まる。

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